◆心理療法のトレンド

心理療法にもトレンドがあって(トレンド=例えです)
近年は原因へのアプローチから
今ここの反応や行動へのアプローチが取り入れられ好まれ
旧来の心理療法は縮小傾向にあります。

原因へのアプローチとは、一言で言うと
原因を探して無意識やトラウマへの働きかけで
改善しようというもの

行動や認知へのアプローチとは
まさに今ここの行動や考え方に働きかけて
よりよくしていこうとするもの

これは心理に限らず他分野でも
何ができないか?ではなく
何ができるか?に目を向け
また個人の特性、個性、得意を活かしていこう
という流れが強いなと諸所で感じます。

治すではなく活かすへ
障害ではなく活動の選択へ

いい流れだなぁ、いいトレンドだなぁと思う一方で
私は「原因」も自分の一部であることを
忘れちゃいけないと思う
自分に言い聞かせる今日この頃。

トレンドにはトレンドの実証や
エビデンス(科学的根拠と結果)があり
症状に効くからこそですが
心理療法が主役になったら
それは元の子もないよなと。

あくまで目の前の人にピッタリあった援助ができるよう
また自分の好みや得意不得意
知ってる知らないか経験値で関わらないよう

更にそれを気づけるよう
トレンドを取り入れ磨きつつ
温故知新もあたためていきたいと思います。

◆気分を数値化してみよう

カウンセリングの両方の認知行動療法(CBT)では
「気分を数値におきかえる」という取り組みをしてもらいます。

例えば一週間、行動記録をつけてもらい
そのひとつひとつに気分を
「マイナス5~プラス5」までで
つけてもらうというものです。

人や症状によって合う合わないはありますが
これが思いのほか興味深く発見が多く
実際にやっていただくとスムーズな方がほとんどです。

気分とは感じるもので
見えづらく、わかりづらいもの。

それをあえて見える化することで
気分が何に影響されてきているのかが
パターンがわかります。

私が認知行動療法を習った先生のお1人は
自分がそれをやってみた時
ストレスが仕事からきているものだと
思っていたけれど、パートナーでした!
と言っておられました(笑)

また、気分の数値をつけれるということは
「真ん中=ゼロ地点」

つまり自分のフラットがわかるということです。

フラットは人によって違うでしょうし
数値は同じプラス5でもマイナス5でも違いますが
自覚することで気分の上がり下がりを
整える目安になります。

あなたの気分の温度は今どれくらい?

行動を振り返り、数値を記録し自覚することで
快適に生活するための閃きや気づきが出てくるかもしれません。

よかったら試してみて下さいね。

◆頼れない人、頼る人

先日、カウンセリングを3件後
自身のカウンセリングに行ってきました。

去年下半期からは定期的に受けています。
(これを書いているのが2020年なので
2019年の下半期からです)

10年前〜5年前までは
月に1、2回が当たり前でした。

私が受けるカウンセリングは「スーパービジョン」といって
カウンセリングの見直し、技術の訓練、事例検討をするもの、

または「教育分析」といって、カウンセラー自身の
未浄化の問題がカウンセリングに与える影響を
吟味するものの2種類があります。

クライアントさんの中には人に頼ることが
難しいとおっしゃる方がおられます。

自分でやったはうがはやい
自分は出来る
人に頼るのはめんどくさい
忙しい
優先順位ではない
頼り方がわからない
頼ることができない

そして、本当のところ頼るのが怖い
(頼って傷つくかもしれない自分を恐れている)
という深層心理が働いています。

頼ることはある意味無防備ですものね。

頼り方によっては
頼る人によっては
コントロールされるんじゃないか?

そんな風にこれまでの人間関係や経験
遠い過去の親子関係から今に影響していることが多く、
中には対人援助をしている人にも多いと言われます。

カウンセリングで時々「人に頼れない」
とおっしゃる方がいますがいつも思うんです。

今、頼れていますよって。

頼ることは人に委ねることではなく
自分を大事にする行為。
本来、共同作業だと思います。

私もこれからもキャリアや年数に関わらず
頼り頼られ一緒にやっていきたいと思っています。

ただしその時々で
誰に何を頼るかは変化するものですね。
(目的や相性もありますもの)

◆寝つき、寝覚めが悪い方へ

「こんな些細なことでも
寝覚めの気分が変わるんですね」

カウンセリングで一週間の行動記録表をつけられてきた
クライアントさんがおっしゃっていました。

寝つきも悪いけれど寝起きも悪い(気分)

まさに悪循環だった時に
アラームの音を変えるということを
実践してもらいました。

アラームは目覚ましの役割ですが
人によっては起きたら〇〇しなければならないや、
嫌な記憶を呼び起こすものになっている場合もあります。

また、耳もとに近いか遠いかの距離間でも
心身に与える影響が変わることを
記録表から一緒に発見しました。

睡眠って生理的欲求。

そしてその入り口、出口は起きている時以上に
五感(体感)との結びつきが強いように思います。

なので寝る時も、起きる時もその人にとっての五感が
「快」を感じるようなものを取り入れたり足したり引いたり
工夫をすると寝つきや寝覚めがスムーズにいくことがあります。

ここでいう「快」とは
おだやかな快で激しいものではないやつです。

副交感神経を活性化するようなもの。

たとえば、寝つきをよくしたいなら

・香り→枕近くにアロマをつける

・肌感→肌触りのよい寝具や寝衣など身につける

・視覚→照明を調節する

(暗すぎると余計に考えごとをしてしまうのであれば
明度をいつもと変えてみる)

・音→落ちつく音楽や自然音をタイマーで流すなど。

意外と「こんなことくらい」と思うささいなことや、
知っているけれどやったことはないことなどが
実際にやると改善の糸口になる時があります。

また寝る前にいくら快で楽しくても
テンションや心拍数があがる動画や
本は読まない方がいいかもね。

これも人によって違うので一概にはいえませんが
神経が立つと寝つきが悪くなりますね。

あと自分で自分に暗示をかけるという方法もあります。

1、今日もおつかれさま(労いの言葉)

2、私は私が大好き、AさんやBさんやCさんも私のことが大好き(好きな相手)

3、私はぐっすり寝て、すっきり目覚めることができます。

4、ほうらできちゃった(完了形で言う)

1〜4を横になり繰り返して言う暗示法です。

また、これらは「寝るためのもの」としてやるのではなく
「自分を労い優しくするための行為」として試みることをオススメします。

寝る→義務になるとしんどいですから。

寝つきや寝覚めが悪いのは心理的な影響が考えられますが
まず、体を休ませることや
または並行しつつ心理に働きかけることを探っていきます。

◆時間枠がある時〜ない時〜

月に1回〜2回
近所のマッサージに行っています。

コースは30分以上15分刻みで
いつもは60分か75分を利用し
当日に予約できるところ
夜中までやっているところ
また指名ができる所が気にいっています。

指名するのは女性のMさん。
口数少なく(あたりまえか?笑)
丁寧でそっと触れられますが
必要な所は力をいれてくださいます。

難点があるとしたら
ほぼほぼ熟睡して気持ちよさを
覚えてないところかな。

そんな至福時間ですが毎回コリが
全てとれるわけではありません。

コリが100だとしたら
ある日は40残、ある日は30残の時もあります。

Mさんはいつも
「おつかれさまです。無理なさらないように。
また必要ならお越しくださいね」

と最後に背中をさすり
軽くパンパンしてくださいます。

コリはとれなくても気持ちが和らぎ
またがんばろうとリセットされます。

きっと全てのコリをラクにするには倍時間?
いえ半日、1日?以上かかるかもしれません。

それでも決められた時間で終わることに
意味があると思っています。

これはマッサージだけでなく
カウンセリングにいえると思います。

私の心理カウンセリングは
50分という枠を決めています。

人や日によっては、
モヤモヤが残ったまま終わることもあれば
一回でかなりスッキリ感を味わえる場合もあると思います。

それでも枠をひくのは日常と非日常の境界をひくため。

守られた安全な空間を体験することで
日々の営みに休息を与えリセットするため。

自分で自分をケアしたりストレスや問題に対処できる根本力を
徐々につけていくためであります。

これが「お疲れですね〜じゃぁ今日は
2時間以上カウンセリングしましょうか?」

と日によって変わると、枠があいまいになり
どこまでが日常なのか?自分の力なのか?
カウンセラーの手助けだけでラクになってるのか?
わからなくなります。

枠内は完全でなくとも
今の最善をせーいっぱいほどこす時間。

その積み重ねが長い目でみると
自分の心力を柔らかく
臨機応変に使えるようになっていきます。