◆挑戦!心理研修

今年の夏、小中学校で先生方に心理研修をしました。

普段私が行う研修は、ワークや、ゲーム
分かち合いや、発表をふんだんにいれます。

なぜなら受講生が受け身ではなく主体的に参加することで
学習効果を高めたいと考えているからです。

ですが今回の研修は
これまでとは違う形で臨みました。

例えば、個人のワークをしていただく際、
あえて事前にこう伝えたのです。

「今から、私がお題を出しそれについて
各自の思うこたえを考えていただきます。
ですがそれを書いてもいいし、書かなくてもいい。
その後のシェア時間では話してもいいし、話さなくてもいい。
わからなければ、わからないでいい。
なんでもあり!(笑)そんな時間にしてください」

するとこのワークの後
会場の雰囲気や空気感が変わりました。

別に発表しなくてもええでって言ったにもかかわらず(笑)
積極的に手をあげてくださる先生たち。

そして、その後のワークやゲームも盛り上がりつつも、リラーックス。
更に最後の質問タイムでは次々と挙手。
質問、自己開示、感想などを幾つもくださいました。

ちなみに研修のテーマは
「よりよい関係を育むコミュニケーション」でした。

そこで、1番最初に私から先生方に質問した内容は、
先生方が思う「よりよい関係」って何ですか?
そもそも良い関係って何?
(考えにくかったら最悪なやつを考えてみてください)

つまり研修は最初から最後まで、私はこたえを言わず
私自身も自分が思う「よりよい関係」を育もう!と模索し、徹した‼️
私がやったのは、心理学の理論をいくつか伝えたり
それに基づいたワークやゲームのナビゲートをした、でした。

研修後、何人かの先生が言ってくださったのは、
これまで、子どもたちに「正解か、不正解」を求めていたことに気づきました、でした。

じーん…

他には「これからも心理研修してください!」
「続きが知りたいです!」と言う熱心なお言葉や
「カウンセリング受けたいです!」というお言葉もいただきました。

発表しなくてもいいですよ。
なので質問内容で、ネガティブなことや
嫌いな相手が思い浮かんだらそのまんま書いちゃってください。
ただしお隣同士チラ見しないでね。
(険悪になっても責任ようとりません)by 水崎

こんなんも言うたなぁ〜爆笑

あるがままでありそれを互いに尊重しあえるってほんま心地い。

こたえはちゃんと自分の中にあります。

◆癖強さん

20年以上前仕事でよく顔をあわせる方に
クセ強め→「癖強さん」がいました。
(クライアントや生徒ではありません)

相手は10年上でしたがかまってちゃんで
かつ、人のことを根掘り葉掘り聞き自慢話しが多く、
後輩には偉そうというタイプで
一緒にいるとしんどい人でした。

そう感じていたのは私だけでなく
ある方は、まーったく口もきかず目も
合わさない徹底ぶりで犬猿の仲でした。

さて。
当時、仕事関連でよく顔をあわせる
Kさんという方がいました。

Kさんも年上でしたがとても気があう人でした。

Kさんと癖強さんも面識があり
関わる機会も少なくはありません。

当時、私は癖強さんへのうっぷんが
たまり、Kさんに愚痴を言ったことがありました。

するとKさん「せやな、せやな」「変やな」など
相槌をうち最後にこう言ったのです。

癖強さん、おもろいな!
以上

どちらかをかばうわけでなく、
一緒になって言うわけでもなく、
癖強さんはオモロイ人 と。

ちなみにKさんは癖強さんと殆ど絡まず、スルー。
業務で必要なことだけ淡々とやりとりしておられました。

見方って様々ですね。
そして見方しだいで気分が変わるのだと思います。

そしてそんな私もまた誰かにとっての
「クセ強さん」ですね。

◆親も人の子

三つ子の魂100までも。
と言いますが幼少期の体験、環境の影響力って大きいですね。
90才近い父を見ていてつくづく思います。

主観も入りますが父はとてもやさしい人です。
特に子どもや部下、動物などにはやさしく
与えられるものがあれば惜しみなく与えるような人です。

そういうところは
父のお母さん(私の祖母)にそっくりです。

一方で、祖母(父の母)は
一度も父を叱ったことがなかったそうです。

また、父のお父さん(私の祖父)は
父が幼い頃に亡くなったので
怒られるという経験をしていません。

母子家庭で、戦争も経験している父は
人一倍豊かさへの憧れが強く負けん気が強く努力家で
ひたすら勉強して、チャンスをつかみ出世していきました。

怒られたり叱られた経験がない。
そして負けん気が強く並外れた努力家で豊かさを手にした父。

周りには凄い凄いと評価され
社会でも家でも偉い人と一目おかれていた父。
なのでめちゃくちゃプライドが高いのです。

で、プライドが高いとどうなるか。

謝らないんですよ、人に。反省しないんです、
どんなに自分が悪くても。
(プライドの高い人が皆そうではないですが)

私は、その人となりを父が80才超えてから知りました。

ある出来事を機にこれまで自分が抱いていた
お父さん神話は崩れました。
そしてそれを受け入れるのに数年かかりました。

今思うのはお父さんも、ただ人の子であり
幼少期の環境や影響を大きく受けて
生きてきた一人だということ。

やさしい人であるのも一部。
プライドの高さや反省をしないところも
全て父の一部にほかならない。
父であり、人である(なんて当たり前のことですが)

そして私もまた、彼を通して幼少期からの影響を色濃く受け
今の私に繋がっています。

父からもらった良い影響は
これからも命ある限り引き継いでいこう。
そして、いらないものは勇気を持って手放していこう。

ようやく最近、心穏やかに
そう思えるようになってきました。

◆素敵な事務の先生

毎週行っているスクールカウンセリングの小学校で
素敵な事務の先生がいらっしゃいます。

いつも周りをよくみられていて
さりげなくサポートや声がけをされており
先生がいらっしゃると場が和み、ほっとします。

先日もお逢いしたのですが、私が保護者に電話をする際、
操作に戸惑っているとそっと隣にきてくださり
番号を押し終わるまでそばにいてくださったっけ。。。

なんだろな。
寄り添うとか、受容してもらうって
こういうことだなと温かい気持ちに包まれました。

そうそう、こちらの小学校の初勤務の日。
職員室に入るのにめちゃくちゃ緊張したのですが、
笑顔で迎えてくださり一言、二言、ことばを交わしただけで、
すぅーっと緊張が和らいだのも先生だったな。

それにしてもめちゃくちゃコミュ力高い!
非言語の態度や雰囲気で
かもしだされるものですよね。
雑談もお上手だし、尊敬。

学校って教諭だけでなく事務や、庶務、栄養士、給食の先生など
いろんな役割の方々の協同で成り立っています。

私がSCとして安心してお仕事が出来、業務に集中できるのも
事務の先生や先生方のおかげ。ほんと有り難いです。

◆将来、心理カウンセラーになりたい子との会話

数年不登校で、定期的にカウンセリングを受けてきた児童が
学校に来るようになったケースがありました。

親も、学校も、私もとても喜び
何より本人が嬉しそうです。

その子は、将来カウンセラーになりたいと夢をみつけたようで
先生みたいになりたいと言ってくれました。

ですが、登校にいたった理由はそれが主な要因ではありません。
なぜなら私が担当したのは今年に入ってから。

それまで、前任のカウンセラーや学校、親が子どもの心を守り
必要な教育をコツコツと働き続けてこられたこそ
いま、機が熟したのだと思います。

この子に限らずですが不登校の場合、家が安心の場であれど
特に気力、体力が回復してきている時期は
日々葛藤し、自問自答していることがとても多いです。

家から外に向かうにも段階があるし、
それを親や、学校、支援者は理解する必要があります。
本人以外がバラバラの価値観だとこれまたうまくいきません。

だからといって学校へ行くことが
必ずしも全てだともいえません。

「将来、心理カウンセラーになりたい。」
という児童に対して
「そのためには何が必要かな?」と
問いかけると、「修行!」とかえってきました。

そだね。
修行は必要だね。

知識や技術も必要だけれど
人と関わって、ありとあらゆる感情を
経験することは必須科目やなと笑いあいました。

学校に行かねばならない、
行きたくないから、
学校を修行のために利用するわ!という
晴れやかな顔は誇らしくみえました。

私も修行の身です。