話しを振られるのが苦手、とっさに返事ができない、克服法

話しを振られると、黙ってしまう。

とっさに適切な返事が出来ない。

1対1の会話だとマシだが
複数になると居心地が悪く挙動不審になる。

必要にせまられて人前で話さなくてはいけない時、
その日その時まで緊張で落ちつかない。

そんな困り事を聞く時があります。

原因は過去の体験(トラウマ)から
くるもの、自信のなさ、
思い込みからくるものなど様々ですが
対処法をいくつかご紹介します。

(1)相手の言葉をそのまま返す。
まず相手が聞いていることを「〜〜ということですか?」と
聞き返すことで「間」が出来、落ち着くことができます。

(2)シュミレーションする
過去にうまくいかなかった事例を思いだし
返答をシュミレーションします。
この場合、1人で頭の中でする場合と、
誰かに相手役になってもらい
シュミレーションするのもよいでしょう。

(3)自分が人を観ている意識をもつ
人目や、どう思われるのかが気になる場合は
「見られている→受け身」になります。
普段から「私が観ている」という
意識で人と関わるようにしてみましょう。

(4)息を吐いて力を抜く練習を日常で繰り返す
緊張したり焦る時は心拍数があがり呼吸が浅くなります。
また渦中にいる時に深呼吸をしても余計にドキドキが増したりもします。
本番にリラックスするためには普段から息を吐き、
力を抜く感覚を繰り返し身につけておくこと。
ここぞという時に再現できるよう慣れておくことです。
呼吸は吐く方を意識してください。

上記、取り組みやすいものから
やっていくと苦手意識が柔らいできます。

お困りの方はためしてみてください。

◆【心の処方箋】羨望や嫉妬で苦しくなる時

極端に考えてばかりだと情緒不安定になったり
人付き合いに弊害が出ることがありますが
あえて極端に考えることで、ラクになることもあります。

例えば、人と比べてしんどくなる時
人が羨ましくて仕方ない時。

以前、妹が羨ましくて苦しい時期がありました。

性格、頭の良さ(目にみえた評価)、外見も違う。
真反対の部分も多く、自分は努力しているのに
彼女はそこまでしなくても欲しいものを手にいれ
周りから可愛いがられているように見え
嫉妬、羨ましさ、それを感じる嫌悪感に
苛まれている時期がありました。

そんな時、あえて極端に考えることをしてみました。

もし妹と全てを取り替える変わりに
自分の大事なものを失う、
もしくは自分じゃなくなる、それでもいい?

嫌!
即効でした(笑)

くらべては、あれもこれも足りていないように思う。
そう言う時は極端な見方をしている時が多いです。

相手の背負っているものや、負の側面や苦労、
これまでの経緯をすっ飛ばして見ていたり、
自分の持ちもの(有形、無形)の価値を軽んじていたり、
自分で自分を認めにくく優しく出来ていない、
そんなとばっちりが羨望に繋がる場合があります。

自分の場合はそれに気づくと
頑なになっていた心が緩みました。

それ以後もいいなぁと羨ましく思うこともありますが
苦しさや自己嫌悪は和らぎました。

極端に考えてしんどい時は
あえて極端に考えてみてはいかがでしょうか。

これもまた心の処方箋のひとつです。

◆「自信」はほど遠いところにあるものではない

ある年のカウンセリング納めに来られた
クライアントのAさん。
(blogに書かせて頂くことを了承頂きました)

初めて受けられた頃は自分がよくわからない。
認める、肯定するということがさっぱりわからない。
人との距離間がわからない。
公私とも強い口調や圧がキツイ人を
前にすると萎縮してしまう言われるがまま従う。
自分の考えを言えない、言わない。

生きづらさをいっぱいいっぱい
抱えてのスタートでした。

ですが、今ここ随分変わられました。

今もうまくいかない時思うようにいかないこと、
悩み落ち込まれる時もあります。

ですがカウンセリングを重ね毎度毎度、
感じていることを口にし、自覚することで
自分という人間の輪郭、重みを感じられるようになられました。

人とのやりとりでは実践、検証、シュミレーションを
また実践の繰り返し。
そうすることで徐々に人の言いなりになることが
なくなられていきました。

Aさんがおっしゃったひとこと。

「自信」はほど遠い所に
あるものではないんですね

これまで「自信」は自分には大きく
遠いものだと思っていましたが違うとわかりました。

失敗は失敗ではない。
うまくいかなくてもそれがゴールではない。
全てではない。

トライandエラーを繰り返し、
出来るようになった小さな経験の
積み重ねが自信を創るとわかった!

これからも自信を育てていきます‼︎

きっぱり言いきる笑顔のAさんの姿に
胸があつくなりました。

ほんっとに素敵な堂々たる笑顔でした。

◆自己肯定感を試された、研修翌日

以前受けた心理研修はテーマが
「教育現場における自己肯定感を考える」でした。

教育現場で生じる様々な問題の根底には
「自己肯定感(自尊感情)」の高低、歪み、バランスの悪さが
影響していると考えられます。

だからこそ自己肯定感(自尊感情)を
様々な角度やデーターから検証、理解し
教育の現場に活かすという内容でした。

自己肯定感は一つの見方として
3つの要素で構成されると考えられます。

(1)自己意識の高まり
自尊心。自己受容。自己有用感。
自己評価。自己効力感など

(2)他者意識の高まり。
人との関係や社会との繋がりの中で
自他の存在を認め関われること。
(例、頼り、頼られる)

(3)今しだいで未来が変わること
理想の結果に繋がることを信じて動く。

要は、上記3つが互いに相補的に機能し
高まる状態が自己肯定感のバランスが
よい状態といえます。

ということを含め
他にもたーっぷり学んだその翌日
やってしまいました。

大阪で約束があり出かけた際携帯を忘れました。
しかも気付いたのが電車の中。

初めていく場所で、先方の電話番号もわからない。
どーしよーどうする?

焦る〜、落ち着けアタシ、早速実践です。

(1)自己意識の高まり
→ 落ち込んでも始まらん。
  忘れたもんは仕方ない。
 場所の方向と名前はわかるよね
  時間も余裕がある
 何とかなる!出来る!

(2)他者意識の高まり
→ とりあえず人に聞こう
  駅員さん、コンビニ2件
 マクドの店員さん、
  ダイソーの店員さん、
 ハシゴ的に聞いて教えて頂きました。
 (一応、手があいていらっしゃる方を選んで声かけた)

(3)今次第で未来が変わること
理想の結果に繋がることを信じて動く
→ 電車の中では知り合いがいないかキョロキョロした(笑)
→ 場所を聞いた時、人によっては
迷惑そうな方もおられたけれど
 スマホで調べて下さったり
地図を見せてくださったりした。
 お詫びと感謝を丁寧に伝え
助けてもらうのを諦めなかった。
→ 間に合うよう走った。

というわけで結果。

約束の時間ぴったりに間に合いました!
感謝感謝感謝!

それにしても研修の翌日、
自己肯定感の機能が問われるとは
いやはや、持ってますね。

てか気をつけろよって話しです。えーはい!

あと万が一に備えて
近親者の連絡先は携帯電話意外に
メモして持ち歩こうと思いました。

教育現場へのみならず自身の自己肯定感機能
まだまだ伸び代あり。
日々、実践です。

見ず知らずの方々に沢山
助けて頂き感謝感謝の一日でした。
私も人の力になるぞー!

◆見ず知らずの医療従事者のおかげで気づいた問題対処法

親族が、原因不明の腹痛で苦しみ
夜中に救急車を呼んだことがありました。

救急車はすぐ来たもののコロナ禍で搬送先が決まらず
車内で30分ほど待機しました。
その間に意識が徐々にハッキリし症状も落ちついていきました。

それもあってこちらも慌てることなく冷静で
現状をどこか離れたところから
観ているような感覚になりました。

救急隊員の方々の手際良い対応、連携、
病院についてからは医師、看護師さんたちがテキパキ処置をされ
患者への語りかけは目線を合わせ音量に気を配り、
それはそれは丁寧に話かけてくださる姿に胸が熱くなりました。

医療者も色んな方がおられます。
自他ともに当たり外れを経験したこともあります。
ですがその時の方々は素晴らしかった。

仕事だからこそ、出来るのかもしれません。

良くも悪くも「感情」や「気分」を介せず、
目の前の患者に今出来ることをやる、
それだけでした。

近年、親族関係で理不尽だと思うこと、
どこへも持っていきようのない案件や気持ちを抱え
弁護士や専門家にも対応不可能な、解決が難しい諸問題に直面し
怒り、哀しみ、虚しさを沢山味わいました。

どんなにおかしいやろと思うことでも、法にひっかからず
悔しい思いをしたこともありました。

救急車の件があった時は渦中だったこともありしんどい時期でしたが
医療者たちの対応が問題の対処へのヒントになり
私が変わるきっかけにもなりました。

医療従事者の方々が見せてくれた相手が知人であろうがなかろうが
今、目の前のことに集中する姿勢。

もし自分がこの姿勢で渦中の問題に
相手に対応できたら何か変わるのではないか?

そしてやるだけのことをやって
どうにもならないことはもう流れに任せるしかない。

そのような境地に目覚めたのです。

医療従事者は患者に対して相手が誰かは関係ありません。
極端な言い方をすれば善人であろうが悪人であろうが関係ない。
目の前の人、状態にやるべきこと出来ることを粛々とやる。
それだけ。

気持ちや、情、価値観、使命なども
切り離す。今必要なことだけを選んでやる。

これを自分の難解問題や人間関係にも出来ないかな?
それが出来れば悩みやしがらみから解放されるのかな。
軽減されるかもしれない。

そう思うと安心感が湧きました。

それ以来問題に関わる時はその時の光景を思いだし、
対応するようにしています。

だからといって怒りや哀しみ、虚しさが
無くなるわけではありません。
人の心はそんな単純なものではないからです。

ですが以前とは違い感情的に関わることが減り、
ドロドロした負の感情も分けてケアできるようになり
随分ラクになりました。

不思議ですね。
問題は解決していないんですが、気持ちは穏やかになっていく。

それまでは救急車をみたり
サイレンを聞くと気持ちが曇りましたが
それ以来、「大丈夫!うまくいく!」を
連想させるシンボルになりつつあります。

見ず知らずの医療従事者の方々の
おかげで気づかせてもらった
問題対処法。

大きな気づきを得た救急外来の機会となりました。

これらは私生活のみならず仕事に対しても活きています。
転んでも、傷ついてもタダでは起き上がらない。
おかげ様です。