◆将来、心理カウンセラーになりたい子との会話

数年不登校で、定期的にカウンセリングを受けてきた児童が
学校に来るようになったケースがありました。

親も、学校も、私もとても喜び
何より本人が嬉しそうです。

その子は、将来カウンセラーになりたいと夢をみつけたようで
先生みたいになりたいと言ってくれました。

ですが、登校にいたった理由はそれが主な要因ではありません。
なぜなら私が担当したのは今年に入ってから。

それまで、前任のカウンセラーや学校、親が子どもの心を守り
必要な教育をコツコツと働き続けてこられたこそ
いま、機が熟したのだと思います。

この子に限らずですが不登校の場合、家が安心の場であれど
特に気力、体力が回復してきている時期は
日々葛藤し、自問自答していることがとても多いです。

家から外に向かうにも段階があるし、
それを親や、学校、支援者は理解する必要があります。
本人以外がバラバラの価値観だとこれまたうまくいきません。

だからといって学校へ行くことが
必ずしも全てだともいえません。

「将来、心理カウンセラーになりたい。」
という児童に対して
「そのためには何が必要かな?」と
問いかけると、「修行!」とかえってきました。

そだね。
修行は必要だね。

知識や技術も必要だけれど
人と関わって、ありとあらゆる感情を
経験することは必須科目やなと笑いあいました。

学校に行かねばならない、
行きたくないから、
学校を修行のために利用するわ!という
晴れやかな顔は誇らしくみえました。

私も修行の身です。