◆「先生って世間知らないよね?」に感じたこと

SNSで「子どもが学校に行きたがらないのは
担任との相性や折り合いが悪いため」
といった内容の投稿を見ました。

コメント欄には「先生って世間知らないよね」
などといった批判が並び、心がザワつきました。

保護者として心配な気持ちや
子どもの気持ちを代弁したい思いはわかります。

私自身、過去に担任との関係に悩み、
攻撃的な感情を持ったこともあります。

でも今、カウンセリングを通して
多くの先生方と接することで見える現場は、
「子どものために何ができるか」と日々尽力されている先生が
たくさんいるということ。

土日も返上で働いている方が多く、
仕事量に見合わない待遇に頭が下がります。

心理学に「認知の歪み」という考え方があり
その一つが「一般化」です。

例えば「先生=○○な人たち」との決めつけや
以前の体験が今回も同じだと思いこむことです。

子どもが「先生と合わない」と感じている時、
まずは子どもの話を丁寧に聴く。

そして同時に「先生にも事情があるのかも」と
多角的に状況を見る視点も必要だと思います。

SNSは自由な発信の場。
でも一つの出来事で多くの人が
「先生ってさ…」と一括りにするのは危ういと思う。

何が怖いって子どもは大人の言動や対応を
よーく見ていてそれを真似るということ。

結局、「世間知らず」はお互いさま。

先生がどれだけ大変な業務量かって実際知らんやん?
今、両方の立場に触れるからこそ思うことは
人育て、人育ちに必要なのは
「決めつけ」ではなく
大人も子どもも「感謝とリスペクトと対話」。

これはお世話になっている学校の上司から
実践を伴い教わったことです。

何を感じるかは自由だけれど、
感謝と、リスペクトと、対話、ですね。