スクールカウンセリングで勤務している自治体では
ヤングケアラーの支援のために通常の勤務に加えて
必要な場合は時間を増幅させても良いという連絡を頂いています。
ヤングケアラーとは
家庭の事情で子どもが家事や家族の世話をすることで
本来の子どもの権利を充分に満たせていない子どもたちのことです。
ですが実際のところめちゃくちゃ見つけにくい。
また本人も家族も自覚しにくく
支援にいたらないことが多いように思います。
現に自治体から支援時間を頂いていても
学校によっては「うちの学校はまだいないから」と
認識されているところも少なくないんじゃないかな。
またヤングケアラーは世話をすること。
と定義されていますが、
私はネグレクトなども広義の中では
ヤングケアラーに入ると考えています。
何故なら世話を充分にしてもらえない
時点で、常に何かを我慢している。
→ 子どもらしくいられない。
つまり、子どもながらに大人に合わせ
大人の心の世話をしているのと同じではないかと思うのです。
そしてどんな理由にせよ子ども時代に子どもらしく
安心して過ごせなかった人は大なり小なり、大人になってからの
生きにくさや生き辛さに繋がる可能性が高くなります。
行政でヤングケアラーの支援がスタートして
まだ3年足らずで手探りですし、
公の支援としてはこれからですが
対象者を見つけてからの支援以前にどうやって見つけるか
予防するかの視点が重要だと思います。
そして実際のところ生徒と過ごす時間が多いのは学校の先生。
先生が違和感や異変に気づけるよう、
またただでさえ多忙な先生方の仕事の負担が
増えずにいかに生徒をケアしていけるか?
心理カウンセラーは先生や学校と一緒に考えていかねばなりません。
スクールカウンセリングを担当している学校では
通常のカウンセリングに加えヤングケアラーの
支援の話し合いも組み込んだくださいました。
一緒に勉強して一緒に考えて
出来ることをやっていきたいと思います。