◆「そんなことを知らずにどうやって相談にのれるのでしょうか?」と言われた研修

先日、受けたオンライン研修は
「ネットいじめの現状と指導の方向性」というテーマでした。

序盤、講師の先生が約80名の受講者に問いかけられました。

ステメ
ストーリー
荒野行動
出会い系のアプリの名前

皆さんはこれらの名前、内容を知っておられますか?

質問の答えはzoomのチャットに番号等で書き込んでいきます。
2時間ずっと相互交流型の研修でした。

この研修は「なら思春期・不登校支援研究所」が行っているもので
全国の教育関係者、スクールカウンセラーや援助職が参加されています。

普段何かしら教育や相談、援助に
関わっておられるベテランの方々です。

私が知っているのは4つのうち1つだけでした。
しかも普段使いすることなく知ってるという程度。

私だけでなく参加者の殆どが全部を知らず
また使ったこともない方が殆どでした。

それを知った先生は声を大にされておっしゃいました。

「それでどうやって相談にのれるのでしょうか?」

えっ!そんなん知らんことだってあるやん?
知らないからこそ聞くやん?
心理相談受けるのに全て知ってるわけないやん?
気持ちを組むが前提やん
と疑問や反発心でモヤッとしましたが
研修後にはおっしゃる通ーり‼︎

知らない自分を知っているつもりに
なっていたことに気づきました。

今の時代スマホ、SNSは身近で当たり前。
その文化はどんどん進化しています。

10年前に掲げたIT目標が
今は80パーセント以上達成されているそうです。

身近なところで言うと自動運転やレジの無人化
位置情報アプリやゲームなど。

今、開発されている技術では遠隔に居ている人同士が
自分が見ている景色を専用のコンタクトをつけることによって
同じものが見えるようにもなるそうです。わ、すっごー!

今行っている学校でも(スクールカウンセラーの仕事)
授業で全員がタブレットが使うのは当たり前。

子どもたちの話を聞いていると給食委員の活動は、
生徒が動画を撮りそれを編集し皆に情報提供をしたり、
図画工作の授業ではタブレットを使って写真を撮り構図や見せ方を学んだり
もちろんひとふた昔前の時代や昭和の頃の授業スタイルもないわけではないけれど、
今やネットの初体験ら0才〜2才からが当たり前。

考えてみるとうちの姪っ子も1才代で動画や
YouTubeみていましたし2才では自分で操作していました。

そんな時代だからこそ起こる問題や悩みに
「ネット」や「スマホ」は関連して居て当たり前。

人間関係にしろ、発達障害の問題にしろ
そこの繋がりなくしてはよりよい解決は得られないことがわかりました。

そら何も知らないでどうやって相談にのっているのと問われてもトーゼンだなと。

人の悩みは人間関係からくることが殆ど。
今やネット、スマホの介入が子どものイジメ、
不登校に結びつくのも珍しくありません。

また親や教師カウンセラーなどがそのしくみを知らずして
関わることで、より問題が複雑になりうることもあります、、怖い。

例えば、今、誰かと付き合うのに出会い系アプリで出会う、
結婚するなどはめずらしくありません。

ただそれによって子どもが被害にあったり巻き込まれ、
身も心も深く傷つく事件が後をたたないのも現状です。

今回の講義では出会い系アプリといっても
色々あって、例えば0円、3.000円
10.000円の会費があるとしたら
どれが比較的安全か?と問われたのですが

そら知らんわ、、、

一概には言えませんが0円のところは要注意。
(タダほど怖いものはない)
じゃぁ一万円(高額)だったら安全か?というとそうではないらしく
逆にマニアックな方や手法等でトラブルになる可能性あるそうで
この中では3.000円くらいの会費でかつ、
年齢制限(例、18才以上等)をしているところなどが
比較的大丈夫だそうです。

とはいえこれも絶対なんてないし出会い系アプリの良し悪しではなく
どう付き合うか、どう関わるかが肝なところ。

これらは講義のごくごく一部ですが
知らないことがアカンと責められているわけでは決してありませんでした。

ですが知らないレベルを自分流に見積もっていては
裸の王様状態であること。

特にベテランと言われる年代や専門家、人を育てる立場の方々は
玉手箱を開けて、年を取った浦島太郎状態になっていることに
気づいてない(周りが同じだから)

それらを省みる必要がありますしアップデートの重要性
自分の姿勢や行動を考えさせられました。

自分が小学校の頃に読んでいた漫画、ドラえもんの道具の世界が
今、現実になりつつある現代です。

のび太
スネ夫
ジャイアン
出来杉くん

ひと昔前の時代のイジメっ子はジャイアンが典型的でした。

今はジャイアンではありませんよ!
ときっぱり先生はおっしゃっていました。

のび太は、イジメられ役。
じゃあ、スネ夫?
いやスネ夫はそんなキャラではない。
じゃあ、出来杉くん?
いやいや出来杉くんは出来杉くん。

じゃあ誰???
みなさん誰だと思われますか?

こたえは、、、
しずかちゃん だそーです。
衝撃、、(あくまでイメージ、例です)

それも現代のネットのコミュニケーション
イジメの構造を知り理解すればなるほどと納得できます。

今回、受けた研修はなら思春期・不登校支援研究所が
開催しているオンライン研修です。
研修内容、講師は毎月変わります。
今回の先生は竹内和雄先生でした。

今回、ここには書ききれない内容もあり
けっこうなカルチャーショックを受けましたが、先生が発っせられた言葉に
一筋の希光を感じたものもありました。

それは、問題はスマホや文化、時代ではなくこころの問題です。
IT化、ネット、文化が問題でなくこころ次第であるということ。

問題の大きさに反比例して私はこの言葉にどこか救われた気がしました。
何故なら、本質が「心」だから。

スマホやネットが悪いわけでない。
むしろ恩恵ははかりしれず今の豊かさはそのおかげです。

だからこそ事実を知り、正しく怖がり
付き合い方を選んでいける人間力が自他に必要なんですね。

どんな現状であれ「心を知り、育てる」ことが
個人、社会、未来の豊かをつくる要になる。
そこに光があると信じたい。

スクールカウンセラーの仕事
様々な年代の方の個人カウンセリング
キンダーカウンセラーの仕事
関わる方、子どもや先生、親御さんから
教わる姿勢で時間を共に出来ることが身にしみます。

また正解が何かわからないけれどこれからも一緒に悩み
考えることを共有したいと思いました。

そのためには知ること、学ぶことを続けていこう。
知らないことがダメなことではなくアップデートが必要ですね。

長くなりましたが、最後まで
お読みいただきありがとうございました。