◆いじめ問題、その根本を知り考える

だんなさんと深夜まで
「いじめ」について話しをしていました。

最初は主に小学校、中学校についてだったのですが
次第に自身の学生時代のこと
また現在関わっている幼児教育について話しが及びました。

いくら幼児期の環境を整えたとて
親子関係や家庭が土台であれ
集団生活が主になる義務教育〜高校にかけての経験次第で
個人の心身や将来の生きづらさへの影響は大きく深くなります。

統計では小中にいじめ問題が多く、
大学になると一気に 数が減るのが現状です。

その違いは何か?
それは大学だと付き合う選択肢が広がるからと考えられます。

合わない人とは無理して付き合わなくてもいい
選ぶ自由度が増す。

例え所属グループでうまくいかなくとも
大学以外のバイトやサークル
その他の集団に属することかできるなど
選べることで個人の尊重度が高まるからともいえます。

つまり、心理学でよく言う
「同調圧」が緩和されるってことだなと。

同調圧 → 特定の集団で少数意見を持つ人が
多数意見に合わせるよう暗黙のうちに強制するもの

だんなさんは約30年幼児教育に携わる仕事をしており
多くの保育園や幼稚園、子ども園と関わってきていますが、
子どもたちが落ちついていて集中力が高く、吸収力が高い園と
何かしら問題を抱える園では、共通がみられるそうです。

その共通とはこれまで
【親子関係、園の職員間の関係、子への関わり子どもの発達、方針等】が
主だと思っていたのですが(← 私も同じく)
見えない「同調圧」も重要な原因の一つだと
話していて気づきました。

というのも私たちが知る複数園の中でも
年齢別の横割りが主な園と
異年齢が交わる縦割りを取り入れてる園では、
縦割りを園生活の一部に取り入れている園の方が
子ども達の落ちつきや安定度が高いことに
ハッ!としたのです。

横割り → クラス別、学年別
縦割り → 年齢関係なく共に過ごす時間がある

つまり横割りだと
同じ年齢で同じ顔ぶればかりで
同調圧が高まりやすいことが考えられ、
縦割りだと年齢や発達が上下様々なので
「同じ < 違いがある = 世界が広がる」
構図になることが考えられます。

とはいえ縦割りにしたらオッケーというような
単純なものではないけどね。

子どもが(大人も)人間関係や、いじめ、パワハラ等で悩んでいる時
その場の改善を試みることも一つですが、
時には離れること、逃げること
または違う世界に身を置いてみること
狭い範囲の中にいる事実に気づくことを、
周りがサポートすることも大切だと思います。

そして集団を整える以前に
個人の尊厳を育てる関わりに力をいれること。
そのために自己肯定を高めるための
教育や心理援助は不可欠ですね。

かくゆう私も過去人からいじめられ、
私もまた人をいじめるをしてきました。

それは心の弱さや人の気持ちを思いやれないからだけでなく
そうならざるえない
影響、環境、自然の摂理(同調圧)などが
複雑にからみあってのことだと思います。

また「いじめ」とは加害者、被害者だけでなく
観衆(はやし立てる人)、
傍観者(見てみないふりする人)から作られる人間関係。

自分は加害者にも被害者にもなったことはなくとも
「観衆」や「傍観者」を
経験した人は少なくないのではないでしょうか?

集団を一つのまとまりとすると、
「観衆」や「傍観者」が多いまとまりほど、
問題が深刻になりやすいと言われます。

「いじめを肯定することは論外やけど子どもであれ、大人であれ
いつどこで、誰にでも起こりうることやね
それらを忘れずに今、出来ることをやっていきたいね」
と談義はお開きになりました。

個人の充足が外の世界の安心に繋がるよう
円になるようカウンセリングを進めていきたいです。