◆心理相談(カウンセリング)と社会制度の活用

カウンセリングでは
心理学や療法、技法に基づく援助だけではなく
ご相談内容によって
社会制度や法律の情報をお伝えすることがあります。

例えば、ご家族の介護に翻弄され
心が不安定になられている方がいらしたら
介護保険法の制度より
通常は65歳以上が適用ですが加齢に伴う政令で定める疾病であれば
40歳〜65歳未満でも受けられることをお伝えしたり、

また、ご家族の引きこもりに悩むご家族がいらっしゃったら
ご家族の心の安定をサポートする一方で、
公の相談機関をお知らせすることで
援助の幅を広げることができることをお知らせしたり‥

引きこもり → ひきこもり地域支援センター
ひきこもり対策推進事業ひきこもり対策推進事業について紹介しています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/hikikomori/

その他にも

・母子家庭の援助や制度
・子どもの非行や虞犯の相談、対応
・精神疾患を抱える方の病院、入院の形態
・虐待(児童、障害者、高齢者、DV)の早期発見、早期対処
・認知症のご家族の相談先など

こちらにあげたのはごく一部ですが、
一般的にも私たちが何かあってからではなく知っておくことや、
当人以外が利用することで問題を未然に防ぐことが
出来ることがあると思っています。

例えば、児童福祉法に基づく児童相談所は一般的には虐待の通報や相談と
思われがちですが本来は5つの相談種別があります。
※児童とは0才〜18才未満

・育成相談(育児やしつけ、不登校、進学適性、性格行動)
・保健相談(小児喘息、未熟児、虚弱児、疾患など)
・非行相談(14才以下の触法行為、虞犯など)
・障害の相談(身体、知的、発達障害に関する相談)
・養護相談(虐待や保護者の失踪、育児困難な児童の相談)
→ 児童虐待の通報はダイヤル189

私自身、去年から取り組んでいる勉強の一つが
法律や社会制度ですが
心理相談にはその専門だけでなく
これらの社会資源を適材適所で情報提供できることも
必要な援助の一つだなと思うようになりました。

時代が変われば人が変わる
人が変われば援助も変わる
(社会制度も法律も)まさにその通りだな

そしてどんなに時代や世の中が変わっても
変わらない部分、大切にしていきたい
守っていきたいところもまた然り、、、

制度や法律、心理学や療法技法が主役ではなく
いかなる時も人のためにあるもの。
うっかり、勘違いしないよう意識していきます。