◆ヤモリ相手に暴露療法を試みる!

爬虫類が苦手です。

ある日、家に1人でいる時
トイレに入るとヤモリがいました。

ぎゃぁぁぁぁ〜!
叫びましたが誰もいません。

とりあえず2階のトイレに行って
気持ちを落ちつかせました。

ヤモリといっても5センチほどの赤ちゃん
そんな子相手に騒いでる自分が滑稽ですが
やはり嫌なものはイヤ
苦手なものは苦手、怖いものは怖い。

でも克服したい‼︎

家族いわくトイレの小窓か壁のわずかな隙間から
入ってくるんじゃないかということですが…

以前出た時はそっと捕まえてもらい
逃してもらったものの今回は誰もいません。

しばらくトイレの前で考えました。

これは克服するチャンスかもしれん!
やってみる?どうする?‥

やってみよう!決めました。
使うのは心理学の技法です。

選んだのは行動療法の中の暴露療法。

行動療法にも色々ありますが
暴露療法は不安や恐怖に対してあえて避けていることの
1番怖いこと、出来ないことをやり
その恐怖や不安度を一気に軽減させる
いわば荒治療ですが効果はとても高い技法です。

つまり私にとってはヤモリを自分で捕まえて
外へ逃すという1番やりたくないことをしようと‥。

とは言っても相手は5センチの赤ちゃんヤモリ‥
んな大袈裟な!と思われるかもしれませんが
本人にとっては恐怖であり
これと同じように対象は違えど不安症や強迫症に悩む方は
他者にとってとるに足らないことでも苦痛でしかないのです。

今回やろうと思ったのは普段カウンセリングで
そのような方に接する時により共感したい
そして援助する側として
自分がその行程を再度経験しよう!と思ったからです。

まさに体をはった心理研修!
相手は5センチのヤモリですけど。

やるぞーと決めて
まずそっとトイレのドアを開けてみました。

いたっ!

意を決してドキマギしながら手を伸ばします。

スルスルスルスルスルスル〜逃げ足早っ!
あっと言う間に天井にはりついてしまいました。

これ落ちてきたらどうするよ
更なる恐怖、想像につつまれます。

でも、、、がんばれ!私!チャンスだぞ
とりあえずヤモリちゃんに
下に降りてもらわねばなりません。

そこでトイレットペーパーを丸めて投げることにしました。
(他のものだったら当たりがキツく死んだらアカンから)

と、これがまったく当たらんっ!
そして微動だにしないヤモリちゃんに汗だくになり
もう疲れきってしまいました。

このままじゃ熱中症になっちゃうよ
というわけで休戦。

で、その後ですね
再びトイレの中を見にいくといなくなってました。

なんとも歯切れの悪い結末
結局、克服できず持ち越しとなりました。

でも体験から得たこと
わかったことといえば2つ。

1、克服する時にかなりのエネルギーがいる
(人によってこんなことくらいと対象は比べられない)

2、克服しようと決めてトライしたことで恐怖が倍増しなかった。
(次やるって決めてるから)

恐怖や不安からくる行動は避ければ避けるほど
また保証や安心があればあるほど
その症状はより酷くなると言われます。

暴露のやり方は、気持ちをくんだり原因探しをやらないことが前提で
そこに効果があるので人によっては勇気のいるキツイやり方ですが
時と場合によりそれをしっかりサポートできる援助者でありたいと
あらためて思いました!

と、まあヤモリ相手に暴露療法を試みる。
そもそもヤモリは家を守り害虫を食べてくれる
ほんとはイイヤツ。

スピリチュアル的には幸運、金運アップの意味があるとか(ほんと?)

ティッシュをなげて四苦八苦しましたが
この先これを克服できたら自分にとって本当の意味で
ヤモリ=幸運になるかな

期待しています♪