◆気持ちを汲んじゃいけないカウンセリング

「その場合は気持ちを汲んじゃいけないよ!」

以前、自分のカウンセリングケースを
経験や技量豊かな心理専門家に
事例検討してもらった時言われたことがありました。

カウンセリングの土台は
「相談者の気持ちを汲むこと」であり
それまで基本そうしてきただけに
アカン!と言われ驚きましたが
その後の指摘で納得しました。

要は、気持ちを汲むことで
その症状を助長させることがあるからです。

例えば、強迫症で無意味だとわかりながら
同じ行動を繰り返してしまう人がいる時。

本人はやめたい!と思いつつも辞めるための
具体的な治療や行動がこわくて、
なかなかそれに取り組めれない場合があったとします。

そんな時に、カウンセリングの
基本は「気持ちを汲む」からといって

「そうですか〜怖いですよね」と繰り返し繰り返し汲んでいたら、
そのやりとり自体が不安や恐怖を回避するための繰り返し行動になり、
更に他の強迫行動が強化されることになってしまいかねません。

このような例に限らず一見、
カウンセリングの基本とされている「受容」「共感」「気持ちを汲む」の関わり方が
逆によくなるはずのものに魔をさしてしまうケースもあるのです。

強迫症はあくまで例ですがカウンセリングを受けても
その症状が以前とまーったく変わらない
もしくは酷くなってる??場合は
カウンセラーの関わり方が影響していることもありえます。

こわ、、、。

相手の今を現状を、受容するからこそ
「気持ちを汲まない時もある」!

冷たいなぁ〜このカウンセラー!と思えても、
それは必要な関わりだからこその場合もあること。

日々、勉強、ですね♡