人を殺めることと、自殺が同じ重みだということが
昔はわかりませんでした。
特にうつだった頃は
「消えてしまいたい」
「朝起きたら目があかなければいいのに」
「無駄な命なんてないと言うけれどそんなの綺麗ごとだ」
など、いつも頭のどこかにありました。
今はカウンセリングという仕事上
自殺念慮や自殺企図といったデリケートな話に触れることや、
サポートする側になっています。
・自殺念慮→願望
・自分企図→計画
また、本人でなくとも大切な人や身内のことの
ご心配でご相談を受けることもあります。
もし身近な人から自殺へのほのめかしがあったなら
絶対に1人で抱えない、対処しようとしないことです。
そしてよく観て寄り添うことが
そこから抜けだす糸口になってゆきます。
(1)人に相談する(信頼出来る人や専門家へ)
(2)目を離さない
(3)話を聴く
✖否定も肯定もしない
✖アドバイスをしない
とはいえ(3)の話を聴くというのは
難しく感じますよね?
否定も肯定もしなかったら何を話せばいいのか?
どう聞けばいいのか?
わからなくなると思います。
そんな時はこちらを心にとめて接してみてください。
1、気持ちを受け止める
例)消えたい!というくらい辛い、苦しいんだな。
2、気持ちは受けとめるが
行動は肯定しない!と決めて話を聴く
うつなどで自殺を考える時は
脳内の神経伝達物質が正常に働いていません。
そして視野が極端に狭くなっています。
だからこそ周りの人も視野が狭くならないよう
1人でなんとかしないようにすることは最も大切です。
また軽々しく扱わないようにも。
これは自殺念慮の相手への対応に限らず
悩みごとを聞く時の寄り添い方にもあてはまります。
自分も他者の命も同じ重み。
殺人も自殺も同じこと。
1人で抱えこまないでくださいね。