◆傍観者効果

先日、近所で夜中にあった火事の時
外に飛びだしたのはウチだけでした。

消防車が4台、救急車1台、パトカー数台
きていたにもかかわらずです。

あとは比較的遠くの人が
遠巻きに出てこられていました。

もしかすると気づいてないのかもしれませんが、
真夜中だったから?パジャマだから?
雨戸を閉めっぱなしで聞こえにくかった?
年配の方が多いから?
うーん。。なんでやろー?と気になり
家で話をしていました。

社会心理学に「傍観者効果」という概念があります。

1960年、アメリカで起きたキティジェノバー事件が有名で
白昼の街中で強盗に襲われたキティが悲鳴をあげ、
一旦は逃げた強盗でしたが誰も助けないことを見て戻り
何度も刺してキティは亡くなったという事件でした。

その時悲鳴をきいたもの、窓から様子をみていた人は
何十人もいたにもかかわらず
誰も警察にさえ通報しなかったそうです。

ひどい!冷たい!一見そう思いますが
必ずしもそこの住人たちが
冷たく無関心だったわけではありません。

人の心理は「場の力」の影響を受けると言われます。

<多元的無知>
誰もしていないから自分もしなくていいという錯覚

<評価懸念>
人目が気になる

<責任の分散>
誰かがしてくれるだろう

アルアルや、、、人のこといえません。

話は違いますが
「どうしてここまでヒドイいじめになったんだろう」
という時にも「傍観者効果」が働くと言われます。

いじめ問題に取り組む時は被害者、加害者、
聴取者(はやしたてる人)、傍観者の4役割でみていきます。

誰もがそのどれかになりうりますね。

今回の火事は大きな被害になりませんでしたが
自分も場を変えれば傍観者になることを
なってきたことを考えさせられました。

もしこれからもこのような機会に遭遇した時は
例え、出ていっても具体的にどうしてほしいかを
周りに呼びかけるなど意識したいと思います。

といってもその場になるとなかなかね
だからまず自覚するところからだな。

人の心って多様で集団になると
また働きが変わるのも自分です。