◆マスターセラピスト

優れた臨床心理家ことを
マスターセラピストと言います。

マスターセラピストは臨床家から尊敬され
また臨床家自身がセラピーを受ける際や
または自分の大切な人がセラピーを受ける際
紹介したいと思えるような人のことです。

具体的には、知識や技術が豊かで
経験が豊富で、いつになっても知的好奇心を抱き
あらゆるものから学ぼうという人をさします。

ふむふむ。

じゃあ、知識や技術や経験を重ねれば
自ずとマスターセラピストになれるのか?
というとそうではありません。

そこにはマスターセラピストとしての
必須の心姿勢が問われると言います。

なんでしょうね、なんだろうな。

昔、初めてこれを聞いた時
それって心理職に限らないと思いました。

それは、マスターセラピストは
「他者からのポジティブ・ネガティブ両方の
フィードバックを得ることで成長した人」
と言われるからです。

一言でいうと、ええ格好しいじゃないってことね。

いやあの、もっと違う言い方があるかと思いますが
表現が乏しくてすみません。

そしてマスターセラピストは
自分のことを
マスターセラピストって言わない人です、きっと。

私の尊敬する、お世話になっている(きた)
スーパーバイザーの先生方(臨床家)は皆そうでした。

自分の場合は謙虚でも自己卑下でもなく
まだまだええ格好しいですし
学べば学ぶほど、自分の技量の限界を知っていなかったことや
知らないことに気づいていないことにショックを受けたり
ネガティブな指摘に落ち込むこともあります。

ですが、最近は特に思うんです。

「失敗は成功の素」以上に
「失敗は成長の素」やなって。

どんな職種でも、
また仕事をしていようが、しまいが
誰しも「生涯学習」やなって。

それを教えて下さったのは
尊敬する心理臨床家の先生方であり
出逢ってきたクライアントさんです。

私にとってのマスターセラピストは
クライアントさんや家族や身近な人たちでもある。

先生がいっぱいですね。