◆命の危機を脱したクライアントの言葉

「あんなにしんどかったのに
最近はそのしんどさを忘れています」

クライアントの言葉です。

今年の初めお会いした時は
毎日睡眠薬を飲んでも熟睡できず
何度もの目が覚め
食事も一日に一回果物を少しだけ。

その状態が数カ月都好き仕事は退職。
外に出るのが億劫で
人が怖くて外へ出るのが辛い…。

目はうつろで力がなく乖離がおき
半年前は命の危機に面していました。

ですが今では睡眠をまとまってとれるようになり
食事も一日二回しっかりとり
仕事も復活し週末を楽しみにするようになられました。

治療は病院での診察と薬の服薬。
そして心理カウンセリングとの併用です。

もともと勉強熱心な方で
向上心があるクライアントさん。

私のカウンセリングでは心理的休養と
認知の書き換えに重きをおき
そして数カ月後、心理教育(マンツーマン)をスタートし
1週間に一回通って頂きました。

予定があり来られない時も本人に提案、同意を得て
電話カウンセリングで欠かさず継続してきました。

また、最初が命の危機に面していたため
ご家族との連携をはかり、関わり方を伝えたり
家族の心的ケアも念頭にいれました。

最近では2週間に一回の面接でも安定し
治療的カウンセリングから
開発的カウンセリング(予防や能力開発)に移行しています。

ここまでの回復や成果はご家族や親族の関わりと努力、
医療の専門治療、心理カウンセリング
そしてなによりご本人のぢょりょくの相乗効果に他なりません。

しんどかった経験は覚えているけれど
「しんどさ」をリアルに思い出せないというのは
何より回復の証拠。きいてホッとしました。

先日は、とある病院の精神科の医師に逢いました。
こちらは別のクライアントの主治医です。

より適切な援助ができるよう本人の資質の活かし方を探り
これからも連携を意識し心の力と可能性の発揮を
サポートしていきたいと思います。

「しんどさ」をリアルに思い出せないというのは
なにより回復の証拠。きいてほっとしました。