◆ホーソン実験

昔、アメリカ(シカゴ)の工場で
「組織の生産性と人間関係」を測る
「ホーソン実験」が行われました。

有名な実験なのでご存知の方も多いと思いますが
ザックリいうと組織や職場の生産性の向上には
「物理的影響」ではなく「人間関係」が
大きな影響を与えていると証明されました。

いくら労働条件(時間や休憩、待遇)を整えても
さほど生産性が上がらなかったが
人間関係の質を上げる働きかけをすると
全体の労働意欲が高まり生産性が上がったというものです。

私は以前、心理学の講義や企業研修で
この題材を使い授業をしていたことがあります。

1世紀近い前の実験なのに、今なお関心の高いこの研究結果は
個人的に今の時代のだからこそ、より必要だと思っています。

物理的よりも、人的影響が
いかに結果に反映されるか。

そうですよね。

いくら給料や待遇がよくても、職場の人間関係が最悪で
嫌々我慢しながら自分を抑えストレスフルに働く時間が
1日の三分の一を占めるとしたら体調を壊しかねないし
生産性が上がらないと思う。

(中には環境や待遇さえよければ良いという方も
いらっしゃると思いますが)

また、これって職場に限らずあらゆるチーム
団体、家族にも言えることだと思うな。

物理的環境が良いに越したことがありませんが
やはり人は心ありき。

生産性を上げるためには組織の在り方や
コミュニケーションの成熟度が問われると思います。

仲がいい組織
なんやかんやいっても安心できる組織
ここが好きと思える組織
居心地の良い場

どんな小さなチームであれ
そんな場をつくれる一員でありたいです。