◆カウンセリングの宿題

カウンセリングでは
人によって宿題をだすことがあります。

宿題といっても机の上で何kを書いたり
覚える勉強ではなく(書き出すワークもありますが)
大概が日常に即しているものです。

例えば、普段から焦燥感にかられて
不安に苛まれ落ち着かない方には

・意識的にゆっくり息を吐きましょう
・話すとき、普段の1.5倍ゆっくりを意識してみましょう、など。

もちろん本人の同意のもとやってきていただくのですが
客観的にみて効果を感じるのは
それが出来たか出来ていないかの結果だけではありません。

むしろそれ以外(宿題以外)のところで変化がみられた時に
「よっしゃー!効果でてきた!いい感じ♪」と観察しています。

例えば話すのがゆっくりになっていなくても
ふとした動作(お茶を飲む)が以前よりも
少しゆっくりになったなぁ、とか。

いつも走るように帰られる方が
歩いて帰られるようになったなとか。
(単純に用事のあるなしもあると思いますが)

そのように、周辺の変化こそ
「お、効果がでてきたな」とみます。

ご本人からするとなかなか変わらない
また同じ繰り返しやと自責にかられる方もいらっしゃいますが
そんな急には変わらない。

それこそ一回や二回で変わったら悩んでないはず。

また何にせよ自分の力で変えていくのですから
個人差があるのは当然ですよね。

ひとつずつまず意識してみることから。
気づくことから。

どの宿題にも言えることですが
本当の目的は問題解決ではなく
それらを通じて「自分と仲良くなること」
自己効力感を上げることです。

私も課題は違えど宿題やってます。
共に励みましょうね。