◆家族の誰かがツライ時、家族の1番の役目は?

「なんとなく気になるから見といたってな」
ある日、息子について夫が言ってました。

そんな矢先、突然昼間に予備校から息子が帰ってきました。
いつもは22時過ぎの帰宅です。

部屋に入ってしばらくして
様子がおかしいことに気づきました。

咳こんで涙を流しています。

あ、体じゃないな…
背中をさすり続けました。

もともとこう!と決めたら意思強く没頭するタイプです。
予備校生活を淡々と過ごしてるように見えていましたが
色々あるんだろうなと思っていました。

咳きこみ涙を流したあと
せきをきったように話し出しました。

自分との闘い、スランプ
人間関係、将来のこと・・・。

ただただ、うんうん、それで?それで?
そうか、そうかと気持ちを聴き続けました。

夜、帰宅した夫にも息子は自ら今の現状を話し
夫もまた同じようにそうか、そうかと聴いていました。

息子は家に昼は帰宅する2日前、
中学の時にお世話になった学習塾へ行き
恩師に胸のうちを打ち明けたそうです。

それを聞いて心底、安心しました。

つらい時、行き詰まった時
そのままを出せる場所があるんや。
帰りたいと思える場所があってよかった。

あくる日、うって変わって
すっきりした顔で出て行きました。

『それにしても笑えるわ。
先生も、お父さんも、お母さんも
バラバラに言うたのに、みんな同じ対応やねん。
オレに言うことまで皆一緒やったし(笑)』

自分を大事にすること。

人は人の影響で傷つくことがあるけれど
人によって癒され、また本来の力を発揮し前を向くんですよね。

まず、家族がそういう場所でありたい。
常日頃おもっています。