◆なんで私だけ好きな人に冷たくされるの?

「なんで私だけ同じようにしてもらわれへんのやろ?」

これは長年実家の父や母
きょうだいに対して思ってきたことでした。

妹はすごく可愛がられる。
色々してもらったり、モノをもらったりしている。
常にお父さん、お母さんの手伝いをそばでしている。

偶然に実家へ行くと、私以外の皆が集まり
食事を囲んでいることが度々あり
そのたびに言われる理由が
言い訳や口実のように思えてなりませんでした。

よし!もう実家になんか頼るもんか。
何でも私は自分でするんや!
それが自律(自立)でしょ?

そう決めて用事以外は極力行かないよう
頼らないよう見ないようにしてきました。

でも、わかったんです。

なぜ私だけ疎外されたかのように見えていたのか。

結論から言うと、妹と私の違いは
相手に見返りを求めるか求めないかの心根の違いでした。

ほしい

ほしい

ほしい

気にかけてほしい

認めてほしい

ほめてほしい

可愛がってほしい

欲しい星人、No.1だったんだ。

そうなるには、そうなる根深い理由があり
父や母、家族との関係であったことはわかりましたが
それを緩和するには時間がかかりました。

幼い頃に満たされなかったこと
それは実家だけでなく、あらゆる人間関係にも
繋がっていることがわかりました。

これだけしているのに
なぜあの人は可愛がられて私は違うんやろ?
これだけやってきたのに、今もそうなのに。

好きな人や愛してもらいたい人からは
臨む様に応えてもらえない。

もしそのように感じたり、うらやましさや悲しさがかすめるなら
その根本原因は過去の心の傷からくる「ほしいほしいビーム」おw
無意識に相手やまわりに、はなっているからかもしれません。

これがやっかいなことに
「そんなことないよ!私はもう自分を自分で満たしているから」
と見せかけることもできちゃうんです。

でも伝わるもんは伝わるんよね、、。

実家の父の体調をきっかけに
両親やきょうだいと密に関わる時間がたくさんありました。

いやおうなしに向き合わざるを得なかった
自分に残る「ほしい星人」&「ほしいビーム」だけど
私はもう自分で自分を満たしている自負がありました。

でも違った。
根深かったんです、これが。

ですが、今年の夏はスパッ!と
それを断ち切る瞬間がやってきました。

なぜなら、そんなこと言ってられないくらい
父にできるだけのことをしてあげたい!という状況に
追い込まれたからです。

私ができなくてもいい。
お父さんが望むことを1番にしたい。
妹がやれるなら影でいい。
神さま、お父さんを元気にしてください。

そう心の底から動いた時
ただ相手が望むことをしたい。
「ほしい」が「したいビーム」に変わりました。

見返りなく渡すだけ渡したい。
それを掴んだのです。

すると変わったんです。
家族からの私への対応が。

きょうだいからあは相談や頼られることが増え
体調がよくなった父からは可愛がってもらえ
呼んでもらえるようになりました。

そして妹がこれまでどれだけ見えないところで
両親にしてあげてきたかを知りました。

与えるという表現には違和感がありますが
思い当たらないので使うと
人にただ与えた人ほどそれがかえってきて
満たされないまま与えるひとは自分の本当にほしいものや
好きな人から距離があいていくんだろうな。

それが自然だったことにあらためて気がつきました。

結局のところ、自分が出来ているつもりになってるのは
それを認めると傷つくのが怖いんですよね。

という私もまだまだ持っています。
ほしいほしいビーム。

だってそれは仕方ない。
年季もんやから、それも自分。

ただそれが発動していることを
潔く認められるようになったのは成長の証だと思います。