◆カウンセリングの振り返りとアップデート

カウンセリング終了後にはカルテをつけますが、
カウンセリング事前にも必ずすることがあります。

これをするのとしないとでは
カウンセリング効果が違います。

それはカウンセリング経緯を振り返ることです。

なんのため?
前回の内容を忘れているからではありません。

ここまでの流れをざーっと把握することで
1回1回一喜一憂せず
客観的に今の地点を把握できるからです。

そうすることで今回のカウンセリングに
どんな外部影響をご本人が受けてきて
変化してようと、なかろうと、一本の道が見えてきます。

これは個人の日常にも言えること。

毎日いろんなことが起きて同じようにみえても
同じじゃないのが人生と言うもの。

一貫性がないようにみえても
こんな風に「振り返る」ことで
今の自分に何が必要か、気づくことができます。

そして、振り返りは
とりあえず、ただ振り返るだけにすること。

何かに浸ったりジャッジ(評価)をしないことです。

例えば、掃除して整理整頓しようー!と意気込んだ時に、
アルバムに浸ったり手紙読み返すとなかなか進まなくなって
余計に時間かかって、更にちらかったら元も子もないですよね。

「振り返り」は心の健康維持に日常的にもオススメです!

ただ、これまでこられた方のデーターを
全て残しているかというと、そうではありません。

一旦、カウンセリングが終了し期間が随分あいた方、
または、その方の数年前のものは
責任をもって処分させていただいています。

だって、カウンセラーは歴史図書館じゃないもの。

また、逆に先生のところなら自分のデーターが
全て残っているから安心と思うクライアントさんがいるなら
それは、信頼というより寄りかかりだと思うのです。

そうならないことを目指すカウンセリングです。

人は日々アップデートしていきます。

歴史図書館は自分の中にあるもの。
それが前提でカルテをつけて一定期間保存しています。

また、しばらくあいてから
カウンセリングにお越しになる方も何人もいらっしゃいますが
どんな要件であれ確実にアップデートされた中での内容や課題です。

私もまた毎回あらたな気持ちでお会いしています。