◆心理カウンセラーがやってはいけないこと

心理カウンセリングをするには
技術や心(カウンセリングマインド)が必要ですが
それ以上に大事なものがあります。

いくら、共感力や傾聴力、技術が高くてもこれを誤ると
クライアントさんを(来談者)傷つけることになりかねません。

またかえって悪化する場合もあります。

それは何かというと「見立て」です。

「見立て」とは、症状を理解し原因を見極めて
アプローチの仕方を組み立てることです。

例えば、人の目を気にして自分を卑下する人が
苦しくて生き辛さを抱えている場合

今まで自分を抑えこんできた方が目の前にお二人いるとします。

お二人の過去や生きづらさが似ているAさんとBさん。
似ているからといって同じやり方でアプローチできるとは限りません。

カウンセリングで使う技法(道具)は幾種類もあり、
本来はその方の性格傾向や経緯を理解した上でぴったり合ったものを
選んで心理カウンセリングをします。(見立てる)

A子さんに合ったものが
B子さんには合うとは限らないのです。

ましてや心理カウンセラー自身が私はこうだったから、
こう乗り越えてきたからあなたもねと考える「見立て」は
「見立て」ではなく自分の意見でありカウンセラーとして無責任です。

事実に基づいた検証と分析の上見立ててアプローチを決める。
そして受ける方への説明と理解と合意が必要です。

心理カウンセラーによって行動からアプローチをかけるのが得意な方、
内面を対話で浄化させていくのが得意な方、
またアートセラピーが得意なカウンセラーや、
とにかく感情の吐き出しを促す手法が得意な方など
カウンセラーによって得意なものが異なる場合もあります。

ただ共通しているのは心理カウンセラーが主体であっては本末転倒だということ。
クライアントにそのやり方が合うか合わないかを見立てるのは心理カウンセラーの仕事です。

そのために、心理カウンセラーや先生はあらゆる場面や人や学問から学び続けることと
自分を振り返ることが必要だと思います。完璧はないので。

なら結びのカウンセリングは各種療法・技法やアートセラピーなど多種を取り扱いますが、
これは私には専門外と思う時はお引き受けしないか適切な方をご紹介します。

「見立て」や「発信」に責任をもつ

心理カウンセラーとして講師としてこれからも大事にしていきます。