◆心の距離の取り方5段活用

心理カウンセラーになりたての頃
プライベートでの人との距離感がわからなくなった時期がありました。

カウセリング技術を習得して聴きすぎたり相手に頼られたり期待が大きかったり、
また自分が話をしたい時には以前以上に敏感になりしんどくなりました。

ストレスがたまってきて
ミイラとりがミイラになる危険状態。

そこで、恩師(カウンセラー)に相談しました。

その時教えてもらったのは「心の距離の取り方5段階」です。

「心の距離の5段階」とはどんなに親しくて大事だからといって
常に心配し思いやりを示したり同じように声をかける必要はないと。

それを電車の一場面に例えて教えてもらいました。

【電車内での人とのお付き合い】

(1)他人同士
 知らない人には声をかけないし何度も見たりもしない関係

(2)顔見知り程度
 互いによく逢うねと認識してアイコンタクトする関係

(3)挨拶程度
 何度も会うようになって挨拶をしたり一言二言交わす関係

(4)情報交換や親しく話せる
 プライベートの話しや相談をしたりできる関係

(5)胎児のように包みこむ
 我が子を抱くように愛情をもって関わる関係

以上が「心の距離の5段階」ですが
親しいからといっていつも(4)や(5)ばかりだと
一方的になりやすく押し付けや自分本意の関わりになります。
どちらかに心負担がかかります。

また、あの時は(5)だったのに、、、とずっと頭の中で
相手のことを考えて結局、自分のことがおざなりになる。
なかなかコトが進まない。

この5文型ならず「5段階」を知り実践してからはストレスが激減しました。

私って人に対して重たかったのね~って。

これは我が子でも同じ。
適度な心距離をつくるのも愛情です。

今、入ってきてほしくないなと感じたら(1)や(2)の心距離でいる。
考えすぎない。

それでも相手が気になって仕方ない時は
相手の心配ではなく自分の不安や心配が上がり自信が下がっている時です。

自分に優しく愛情をかけていないサインかも。

本来関係は一定ではなく変わるもの。
発展かストレスになるか、よい関係をつくるヒントがあります。