◆裸足で画鋲の上を歩いていたような時代に出会った命の恩

私には、命の恩人が2人います。
そのうちのお1人に、数年前久しぶりにお逢いする機会がありました。

私が心の病気で1番しんどかった時代に出逢った方です。

当時は、鬱病や神経症、依存症、摂食障害、睡眠障害など
病気のオンパレードでした。

その方は病院の先生ではありませんでしたが
しょっちゅう私の話や心の声を聴き続けて下さいました。

そのおかげで数ある病気の症状は数年かけて改善されていきました。

子どもたちの先生をやめて
心理カウンセラーの世界へ踏み出したのも
その方との出逢いがなければ
今の生活はなかったかもしれません。

数年ぶりにお逢いした時
あらため、すごいと思ったことがあります。

それは、私は病んでいた当時も今も
根底の関わりが変わらないということ。

私ことを、かわいそうな人と見下すことがなく
助けてあげなくちゃ!応援してあげなくちゃ!でもなく

あなたは、あなた。私は、私。
あなたは大事な存在だよ。

という心姿勢で関わり続けて下さったのです。
関わり方や空気感は変わらず全く一緒。

たわいもない会話から、昔話や近況報告まで
あっという間の時間でしたが
何度も嬉し泣きしそうになるのをこらえました。

私はお礼をいうと
その方は必ずこう言います。

私の力じゃないよ。
あなたの力でよくなったんだから。

サラ~ッと言う。かっこいい。

良くなってからはお逢いすることは殆どなくなりましたが
便りがないのは元気な証拠と思って下さっています。

一時期の私はいつ自死してもおかしくない状態でした。
それを振り返りながら

当時、自ら裸足で画鋲の上を歩いているような
あなただったよね。
自分より人のことばかりで空っぽだったね。

とおしゃっていました。

あの時があったから今がある。
人の心の力はあらゆる可能性を秘めている!

そう、身をもって学べた時代を今は誇りに思っています。

家族でもない私に、無条件の愛情をかけつづける
心の在り方を教えてもらいました。

私は私、あなたはあなた。

良い時も悪い時も誰かや何かと比べない真の愛情は強い。

一見、冷たく見える時もあるかもしれませんが
人は本来だれにも自分のかわりはしてもらえません。

心理カウンセラーとして
こうしてして
なら結び代表として
1人の人として

これからも「生きる」を
愛していきたいと思います。