◆心理カウンセリングは犯人探しをしない

カウンセリングで取り扱う題材は10人いたら10通り。

人間歓喜の悩みや題材でも
夫婦、親子、職場、友人、家族、、、、。
ありとあらゆるケースがあります。

ただその中で共通しているのは
犯人探しをするのではないということです。

例えば、親子問題で子どもに問題行動が見られる。
今も心配だけど、将来も心配だという場合。

子どもが悪いんです。
子どもの性格が、気質が悪いんです。

私(親)が悪いんです。
私のしつけ方が悪いんです。

〇〇が悪いんです。
と相手を、自分を、責められることが多々あります。

心理カウンセリングは犯人探しではありません。
カウンセリングは警察じゃないし、裁判所じゃない。

そして事情聴取でも弁護士でもない。

どんな経緯で今に至ったのか、何が起因しているのか
体験と心の関係性や、人間関係の関係性から
クライアントと心理カウンセラーは一緒に、
今をよくしていく心の在り方や具体的な方法を考えていくのです。

昔、心理カウンセラーになる前、
幼児教室の講師を10数年していました。

子どもが小学校低学年の時に
一時期とても反抗的で悩んで時期がありました。

幼児教室では、お母さんや子ども達のサポートをしているのに
自分の子どもにはできていない。

頭では原因も改善策もわかっていました。
でも現状は変わらず苦しかったです。

そんな時、ある心理カウンセリングのセッションを受ける機会があり
思いきって子どもを連れて行きました。

カウンセラーに言われたのは
「お母さん、つからったねー。
お母さんも、お子さんも、悪くないよ」でした。

お腹の底から泣きました。
そして肩の荷がおりました。

道徳でもなく
裁くでもなく
命令でもなく
弁護でもない

心理カウンセリングは、心理学を軸に
今と、その人そのものをまず受容し
今、できることを一緒に考えやっていく、そんな時間です。