◆いつまでたってもクライアントが変わらない理由

心理カウンセリングはアドバイスをするもの

そんな風に思っていらっしゃる方が一般的にまだまだいらっしゃいます。

基本アドバイスはしませんよ

というと「じゃあ、何するの?」と尋ねられたり
「頼りないな」と非言語で返される方もいらっしゃいます。

私はアドバイスや、新たな情報、ものの見方をお伝えることは
大切だと考えています。

ただ「アドバイス=入力」が主だと
心理カウンセリングやセラピーの効果は充分に発揮できないと思います。

アドバイスは言うタイミングを計らないと伝える側が主役になりやすく
いつまでたっても自分で考えられず「あなたはすごいのね。私はダメなんだ」と
深層心理で本人も自覚なく思うことになり
結果、何年経っても変わらず、もしくは頭でっかちになり依存する可能性が高くなります。

こわいなと思うのは、相手からの依存だけでなく
カウンセラーやセラピスト自身がクライアントさんから
心理的に離れられなくなることです。

なんで変わらんの?
これだけやってるのに?
あれだけ言ってるのに?
なぜ同じことばかり繰り返すの?

などが膨らむとしたら、それは
こちらも相手へ与える影響を見直す必要があります。

また自分に合ったやり方や競技の方法が
人に合うとも限らないんですよね。

アドバイスや心理教育はとても有効です。

だからこそ、相談に来る相手が自分で考えられるようにするために
使うタイミングや見極めは重要ですね。

そのためには、まず、相談に来る方の話を
アドバイスや自分の尺度ではなく相手の立場を尊重し共感し
じっくりじっくり聴くこと。

つまり、最初から聴く、受容することが優先だと思います。

「悩むこと=自分で考えること」は自分ですることなので
少しずつ確実に自分に自信がついていきます。

それがある程度しっかりしているのを見極めて
アドバイス(情報提供や、ものの見方、考え方、提案など)をしていきます。

人によっては無意識の心の傷が深く大きいほど時間がかかったり
行ったり来たりする人もいますが
どんな人の心にもよくなる力はあります。

一見、頼りないなと思えても話すと安心するなぁ。
カウンセラーではなく自分の方がたくさん話ができたなぁ。
と思うカウンセラーほど効果を期待できます。
(本当に頼りない方もいますが)

なら結びの心理カウンセリングや心の教室も
まず聴く、受容するが土台です。

悩みの大小ではなく気になる方は
お気軽に体験にいらしてください。
遠方の方はお電話でもカウンセリング可能です。