「先生は、こんな経験ありますか?」
または、
「先生には、こんな経験ないと思うのでわからないと思いますけど…」
と言葉を頂くことがあります。
よく似た経験があることもあれば、ないこともあって
それを答えるか、答えないかは
その時の心理カウンセリングの進度や状態、
クライアントさんとの関係(心の距離)によって応答を選択します。
これは、心理カウンセリングだけでなく
日常の人付き合いや会話でもたまーにあるなぁ。
あなたは同じ経験してるの?
してなかったら、わからないんじゃない?
私は同じ経験をしているからといってわかるものではないと思っているし
また自分の経験は自分じゃない限り人にはわからない、見えないものだと思っています。
経験は比較するものではなく、比較できるものでものない。
人の数だけ人生があるんだもの。
だからこそ、心理カウンセリングで
色んな方の人生に沿ったり、聴かせてもらえるのは有難く尊いなぁと思うのです。
本来は自分の人生しか生きれないところ
「あたかも~のように(as~if)」と
自分以外の人生に出逢うことができる心理カウンセリングの時間。
クライアントと心理カウンセラーの人生が
ごっちゃにならない
癒着しない
比較しない
心理カウンセリングはそんな時間です。
そして「あなたには、わからないよね」の
出処の気持ちを聴くのが、カウンセリングです。