◆ご家族に心の病気や心配な方がいる方へ

自分が心の病気(鬱やその他の精神性ストレス症状)ではなくても
家族の誰かがそうだとそばにいる人の心的負担は大きいです。

病気の本人はつらいでしょうが
それを見守っている家族も辛いですね。

実は私はどちらも経験しました。

自分が心の病気だった時は、真っ暗な地を歩いているような感覚で
体も心も疲れきっていました。

幸い、人との出会いに恵まれたおかげで回復していきましたが
周りや家族はさぞかし、しんどかったと思います。

また私が実家にいる10代の頃はきょうだいが
鬱が不登校になった時があり
親も私も毎日気が気でなりませんでした。

一時期は家族関係が生活も破茶滅茶になり
親は疲労困憊していました。

両親は我が子を何とかしようと心理カウンセラーや知人などに相談し
本人を連れていきましたが、なかなかよくなりませんでした。

その時に出逢った方から本人ではなく
両親が心理カウンセリングを受けるよう勧められましたが
「なぜ自分だちが?」と理解できなかったようです。

家族が心の病気や症状を表している時
その年齢や内容にもよりますが、本人ではなく
周りの人が心理カウンセリングを受けることで改善するケースがあります。

これは家族療法という理論立てがあって、カウンセリングでは
本人を含めた家族全体にアプローチをかけていきます。

決して、だれかを悪者にする見方はしません。

本人だけでなく、まわりの関わり方
コミュニケーションの仕方を見直したり
周りの人もラクになるようカウンセリングをすすめていきます。

「家族だから、身近な人が苦しんでいるんだから
自分も苦しくて当然でしょ?」は違います。

今、家族や身近な人が心の病気や生き辛さを抱えていて
支える立場にいる方は、ぜひ、心理カウンセラーにご相談下さい。

コミュニケーションや関わり方次第で心の病気を抱えている本人にも
よい影響をもたらす可能性があります。