◆テキトーに話をきいている部分

仕事がら、相談者の話をしっかり聴くことはマストなわけですが
本当のところテキトーに聞いている時もあります。

テキトーにきき流している部分には、ちゃんと理由があります。
それはその部分が心理カウンセリングの効果において重要度が低いからです。

人の話しは、大きくわけると外側と内側の話しにわけることができます。

外側とは、体験や出来事
内側とは、考え(思考)、気持ち(感情)、体感覚

人によっては内側を全く話さず、外側ばかりお話しされる方がいらっしゃいますが
心の良い変化を望むのであれば内側と繋がり、内側に気づきを深めていくことが必要になります。

それは、過去の経験から生きづらさを感じている方も
また、自分の能力開発で願望達成を叶えたい方も同じです。

カウンセリングに来られる方で最初は外側のことばかり
また、人のことばかり話される方もいらっしゃいますが回数をかさねると
内側に目をむけ自ずと外への見方や行動が変わっていかれます。

だからといって外側(出来事)をないがしろにするわけではありません。

また、ああいえばこういう的にみえるかもしれませんが
私のテキトーとは「適度に」というテキトーです。

例えば、外の出来事ばかりお話しされている方は
同じ話しでの堂々めぐりか話しが長く止まらないことが多いので
ある程度その出来事を伺います。

ただその場合でも私は出来事は深刻にきかずこの出来事を
延々と話しされるくらいの「気持ち」があるんやなぁ
ためこんではるんやなぁ

と、それを話しされる方の気持ちを感じながら(受容)聴いています。

そうするとある程度、出しきったら心にゆとりができて
私がその話しをまとめ返したり要約したり、内側への質問をしてもすんなり受け入れてくださいます。

内側も外側も、私たちが生きる上でどちらも大切なアイテムですが

体験→考え→気持ち→行動→体験→続く

と循環し、気づきが深まり本人のこたえや叡智を発揮していけるよう
心理カウンセリングではお手伝いしています。

カウンセリングの視点で書きましたが、自分と対話される時も
出来事(体験)→考え→気持ち→行動→出来事(体験)→考え→気持ち→行動→続く‥‥。
と深めていくと自分の心を整理しやすいです。

ややこしい方はまず、外側と内側にわけて
自分の今抱えているものを見ることがいいと思います。