◆アダルトチルドレン同士の関係「共依存関係」

今回はアダルトチルドレン(AC)同士が結びつく関係性についてです。

AC同士の関係といっても、日本の80%~90%はアダルトチルドレン。
右も左も、あっちもこっちも
ほぼACワールドってことになります(←理論上)

そして、この関係のことを「共依存関係」といい
どれだけ親しそうに見えても心的レベルでは病理的な関係になります。

初めて聞いた時は(約10年前)驚きとショックでしたが
それを知っているのと知らずに悩み苦しむのとでは
全然違うなと思いました。

「共依存関係」にはありとあらゆる関係があてはまります。

例をあげると親子関係、夫婦、恋人、親戚、職場、
師弟、カウンセラーとクライアントなど。

特に、師弟関係やカウンセラーとクライアント、セラピストさんたちが
その病理関係に気づかず、知らず知らずハマっていることが多く
人のサポートが実はサポートではなく依存であることが多々あります。

そもそも「共依存関係」とは異なる症状や行動を抱えるAC同士の
結びつきによって構成されます。

簡単に言うと共依存関係は
世話する人と世話される人でくっつく関係のことです。

ここでいう「お世話」とは、実際の手取り足取りと見えたものだけではなく
心のお世話も含みます。
これがものすごく見えづらく気づかずに厄介なんです。

一見すると助けあいや応援や励ましの美しい姿なので
「どこがだめなの?」と見過ごしがちです。

結局のところ、共依存関係は互いが自分の心の空虚感や
過去の痛みをごまかしたり見てみないフリするための手段にほかなりません。

私はあなたよりもできている。

過去にあなたのようなことがあったけれど
今はあなたよりもわかっているの。

だからあなたを助けたいの!

もしこのような動機から誰かの力になっているのならば
それは人への依存の可能性が大いにあり!

カウンセラーや先生、セラピストを目指す人は、つらい過去があったり
心残りがあって自分が救われたくて、その道を選ぶ方が少なくありません。

私は、そんなひとりです。
自覚しています。

だからこそ、その傷ついた過去を、人を救う行為で自分を満たすことは
結局人を利用していることに、その都度気づいて引き戻せるように
気づく力を高めていきたいと思っています。

そこに気づいていないと、いくら人助けをしていても
人にも自分にも愛のない行為を繰り返していて、更にその上下関係の連鎖を
生み続けてしまいます。

そうなるとがんばってもがんばっても満足感が得られなかったり
逆に、衝動的な行動ばかりで極端になってしまうことも。

また相手の人もいつまでたっても依存から抜けれません。

何にせよ、人のことをする以前に、まず自分の心のお世話を
たっぷり自分でしてあげることだと思います。

自分に優しく

自分を慈しむ

自分に聴き

自分と対話し

自分と手を繋ぐこと

それをし続けていると自然に人へ無意識に上下なく
互いに助けあうことができるのだと思います。

昔、心理学の先生がおっしゃっていました。
世の中の人がみな、まず、自分の荷物を自分で持とうとするようになれば
その上で発展的な助けあいができるのにねって。

これまで勉強してきたことや
自分の講座で使っている(作った)教材やワークの数々。

そしてあらたに教わること。

それらすべて誰かのためでなく、まず1番身近な自分に
おとしこんでいこうと心底思う今日このごろです。

完全を目指すためでなく自分を愛し、人を愛して生きる
しあわせを育てたいから。

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