◆相談を受ける人、助ける人の心がまえ

親しい人が悩んでいたり
苦しんでいるのを見るのはつらいものです。

そんな時はついあれこれ助けたくなります。

助けたい!助けよう!と思うのは
相手を思うからこそですね。

ですが関わり方によっては
更に悪化する場合があります。

その理由が一生懸命手助けしたことが
「あなたの力では問題解決できない!」という
隠れたメッセージになって相手へ届いてしまう場合です。

大切で心配だからこそ、アドバイスをしたり助けたことが
あなたより私の方が信頼できるでしょ?

あなたより私の言うことの方が重要でしょ?

あなたより私の方が価値あるでしょ?

と相手に届いてしまう場合があるのです。

これらの無意識のメッセージは溜まれば貯まるほど
自信を失いさらに他力本願になり
自分で解決する力を弱めてしまいます。

どんなに親しくても、または親しいからこそ
なんでもかんでも手助けしたり
必死でアドバイスをするのは
逆効果になることがあるなんてこわい。

なのでいくらやってもよくならない、
またはこれまで以上に悪くなる時は、
相談を受ける側が距離をとったり、
しかるべき専門家に相談を促したりと自分が頑張らないことが
相手のためになることがあります。

ですが実際にそうしようとすると
「何もしていない」
「何もできなかった」
と自責の念におちいりがち‥

普段心理援助の仕事をしている私でも近しい人のことで
気がかりがある時はそんな考えがよぎることがあります。

そういう時は相手の中にあるよくなる心の力を信じる!

そう呪文のように繰り返し距離をとるようにしています。

そして自分の心がラクになるような時間も意識すること。

近しい人が悩んだり苦しんでいたら
「あなたなら大丈夫!」と隠れメッセージを
たくさん届けられるような自分でいたいものです。