うつ病や、心の病の人にみられる「矛盾」や「抵抗」。。
カウンセリングをしているとこのような場面に遭遇します。
そして、それは心の病だけに限らず
自分もそうだし、誰にもで起こりうることだと思います。
なぜなら、人に変わることへの期待の一方で
変わらないことにメリットを感じているからです。
例えば、まだおこってもないことを
常に不安に思ったり心配している人のメリットは
・心配していれば実際にそうなった時のショックが
マシになるかもしれない
・心配や不安を感じていれば周りに気にかけてもらえる
・心配や不安を感じることで今やらなくてはならないことを
後回しにできて気楽でいれる
・心配や不安を感じていれば自分に惨めに哀れに感じ
犠牲者の役割を演じられる
など、あくまで例えば、、の例ですが。
変わりたいけれど、変われない。
そんな繰り返している自分に気づいたら
まず、変わることのメリットと同時に
変わらないことのメリットを
あらためて考えてみるといいですね。
(書き出してみるなど)
カウンセリングは相談者さんの存在を無条件に
受容するのが基本ですが、変わりたくないという無意識に
肯定するような関わりをすると、ずっと変わらないことを
そのままでいいよねと相手に安心を与え
変わらないメリットの後押しや、味方にまってしまう怖さがあります。
(あえて怖いと書きました)
だって、それは援助ではなく依存のなにものでもないから。
しかもそれ自体に気づきにくいのが人間の心理なんだなぁ。
変わりたい、でも変わりたくない
そんな繰り返しをしていることはないかな?
またそれを助長していないかな?
ふうっと力を抜いて聴いてみよう
痛いところに突き当たるかもですが
そこに向き合うと本当にどうしたいのか?何をすればいいか?
自分が自分に教えてくれるように思います。
そんなお手伝いができるよう私もまた自分に聴いています。