◆母のグチ

「あの子、いっつもごはん食べてこないねん」

ため息をつきながら、母が言いました。

ある時期、(私の)弟が実家にくるたび
いつもごはんを食べずに来て
何かをつくることが続いたそうです。

母は80才ですが、元気で
その時はやりたいことが沢山あって
自分のペースが崩されるのが嫌だったみたい。

ある日、弟のいないところで
父と妹と私にグチりました。

それをきいた父はニコニコしながら
「お腹すいてたんやろ(^^)」

私は「甘えたいんちゃう?」

それを聞いた妹は
「は?50近くもなって、、、!?」
と少し怪訝そうな顔。

そして母は、しんどいわぁとため息。

感じ方、色々ですね。

後になってなんとなく
モヤモヤが残ったので考えてみました。

まず、弟のいない所で
皆で話をしたのが気持ち悪かった。

そして、一番のひっかかりは
その時思ったことがあったけれど
私が言わなかったことだと気づきました。

その時思っていたのは
「嫌なのに、何でつくるの?」ってこと。

単純にきいたらよかったな。

弟は弟で両親の喜びそうなお土産をもってきたり
彼なりに気を配っているのも知っています。

だからといって、弟をかばうわけではありませんが
その時は弟のいないところであーだこーだときいて
思ったことを飲み込んだ自分が気持ち悪かったんですよね。

とはいえ、昔の私なら
お母さんに聞いたことを弟に伝えたりして
頼まれてもいないのに
仲をとりもとうとしていたと思います。

その点は成長したと思う。

自分の持てる荷物は自分で持つ。
またそれが出来るように助けるのが援助だと
今は思っています。

それは誰の問題か?

自分はどう思ってるの?

仕分けをしたり、自分の気持ちを
必要なことだけを伝えたり
また言わないことを選択すことなどなど。

なかなか瞬時にできずにモヤモヤすることもありますが
大切な家族だからこそできるようになりたいなと思います。

それにしてもお父さんは優しいなぁ。

「お腹すいてたんやろ」って。

優しい言葉をきくと
無条件に優しい気持ちになります。

仕分けや、言う言わない以上に
優しさに勝るものはないのかもしれませんね。