◆自分の中のオニ

自分の中のオニの存在をハッキリ自覚したのは
幼稚園の年長の時でした。

私は3人きょうだいの長女。
6才の時、弟は2才でした。

男の子の誕生に家族は大喜びでしたが
特に母は弟を溺愛していました。

みんなが、可愛い可愛いと言います。
本当に可愛かったのです。

穏やかな子でよく笑い
女の子みたいに顔も可愛らしく
手もかからない。

かわいいね、かわいいね、の声を聞くたび

・・・・

・・・・

かわいいけど・・・・

・・・・・

ムカつくっ!!!

そう思っていたのを今でもハッキリ覚えています。

ある日、妹と弟と近所の友達2人と
かくれんぼをすることになり
私と弟は一緒に隠れることにしました。

庭の木の植え込みに2人でしゃがみ込みました。
誰にも見えない2人きりの空間。
声を殺して弟と脇に抱え込み周りを伺います。

心臓がバクバクしてます。

その瞬間。
私は弟の太ももをギュッ!とつねっていました。

弟はびっくりしてピクッとなったものの
直ぐに声をあげませんでした。

力が弱かったのかもしれません。

ぎゅっ!
もう一度つねりました。

う、う、う、うわぁーーーーん・・・ん

声をあげて泣き出しました。
妹や弟が飛んできました。

うまく話せない弟に
「どうしたん?だいじょうぶ?どうしたん?」と皆聞きます。

私も同じように「どうしたん?」と声をかけていました。

私がつねったのに。。。

弟ばかり可愛がられるように見える。
お姉ちゃんなのにと言われる。
もう〇才でしょ、と言われる。
弟なんか、いらん。

つねった瞬間でてきた私の中のオニ。

本当はさびしくて、自分を見てもらえない気がして
不安で仕方がなかったんです。
つもりつもっていました。

あれから何十年の間。
私の中のオニは形を変えてでてきました。
今も感じる瞬間があります。

その内訳は、人と比べたり、
うらやましかったり、不安や心配になったり、
いつでてくるか予想出来る時もあれば
唐突に不意打ちの時もある。
その方が多いかな。

さてどうするか。

オニと言えば「オニは外 フクは内」
これに当てはめてみましょう。

鬼は外
1、自分の中のオニに気づき認めること
2、吐き出し嘆くこと
 (適切な方法で。のべつまくなく吐き出すのではない)

福は内
自分にたくさん愛情をそそぐこと(癒し)

「鬼は外」の吐き出し方は、いつでもどこでも
思うまま吐き出すのがいいとは思いません。

それは暑いからといって場所を選ばず
裸になって歩きまわっているのと同じだと思うから。
見苦しいですね。
1人で生きているわけじゃないので。

オニは外、フクは内のやり方は
カウンセリングや心理学を学ぶことで
身につけることができます。

気になる方は、ぜひ一度体験にお越しくださいね。

私の場合、幼い頃の弟への思いは
過去に心理カウンセリングで吐き出し嘆いて
当時の自分に愛情を注いだことで
その後心からごめんねという気持ちがわきおこりました。