◆生産的な悩み方

悩んでいる時、なかなか決断できない時は
内側で何が起きているかというと、ごちゃごちゃになっています。

何が??

『考え』と『気持ち(感情)』です。

心理学を学ぶまで考えと気持ちとの違いがあることを
意識したことはありませんでした。

内側で感じることは
全部ひっくるめて気持ち(感情)だと思っていました。

例えば、会社を辞めようかな?と悩んでいるとして
『食べていけるかな?と思うと心配・不安になる』とします。

さて、ここで問題。
この場合、どこが考えでどこが気持ちかわかりますか?






答えは
(考 え) 食べていけるかな?と思うと
(気持ち) 心配・不安になる。

いかがでしたか?
正解されました?

めんどくさ。
そんなんやって何の役に立つの?
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、どっこい!
この考えと気持ちが分けれると自分の感情に振り回されなくなります。
また、いい方法が見つかったりアイデアが湧いてきたりもします。

感情はもともと湧いてくるもの。
それはそれでよし。

それに囚われ続けていると厄介なことになります。

つまり、仕分けができているか否かで心の悩みが
整理整頓できるようになり新たな発想が湧いてくるのです。

考えと気持ちは繋がっていて
考え方が変わると気持ちも変わります。

この例でいくと、会社をやめたら
『食べていけるかな?と思うと心配不安になる』が

やってみないとわからないと思うと
ちょっと不安で、ちょっと楽しみに思う!
に変えることが可能なのです。

あくまで本人次第ですが。
(人によってはさらにネガティブになる場合も有り)

でもね、人は元々よくなりたい、快を感じたい
成長したいという根っこを持っているのです。

だから、自分の内側で対話すればするほど
人は自分の本来の力を発揮するし
心を使えば使うほど磨きがかかって
いくつからでも変われるし
悩みを肥やしに成長していくことができます。

今の時代、しんどいことは嫌!
手っ取り早く楽になりたい!
考えたり悩むのは無駄・・・。

という風潮も感じられますが、私はどんな時代であれ
心を沢山使えば使うほど、自分の内側からあふれる
幸せを感じられると思っています。

だって、機械じゃないもん。
人間だもの。悩んで当然。
悩むときはしっかり悩む方が健康的じゃない?

その悩み方にコツがあって
そのコツの1つが『考え』と『気持ち』の仕分けです。

私は心理カウンセラーとして職業上この仕分けを訓練してきましたが
心理カウンセラーではなくとも普通の日常でこの仕分けが身につくと
他人や自分ともうまく付き合えるようになります。

絶対に人は一人では生きられないから。

悩みがある時は、考えと気持ちの仕分け
ぜひ参考にしてみて下さいね。