◆「受容」とは否定も肯定もしないこと

カウンセリングの時の心理カウンセラーの関わりは
クライアントのお話や存在をあるがまま受容しますが
「肯定」はしません。

「受容する=肯定する」と思われがちですが
「受容」と「肯定」は違うのです。

そこをはき違えると
カウンセラーの主観で話を聞いていることになり
評価が入ってしまいます。

受容はクライアントの体験や考え方、気持ちを
「あなたは、そうなんだ」と丸々受けとること。

決して「それでイイ」とか「それはダメ」という
評価で受けとめないのが「無条件の受容」です。

これはカウンセリングだけでなく
日常の人付き合いでも、とても役にたちます。

同じ意見でも、違っていても
私は私、あなたはあなたが土台になるからです。

そこがしっかり分けれていると
人との距離感がうまくつかめて相手にふみこまれたり
逆に踏み込みすぎてしんどくなることや
こじれることがかなりなくなります。

もちろん、「受容」が根本にあるうえで肯定したり
「いや、私はそれ違うと思うわ」と伝えることもあるでしょう。

そして言いにくいことを伝える時には
その「伝え方」次第で伝わりやすいかそうでないかが変わります。

伝え方、言い方は信頼関係が出来るかどうかの
大きなポイントになります。