◆やめるか続けるか、選択に迷った時の3つの方法

小さいことから大きいことまで、毎日選択の連続ですね。

私がここ近年で一番迷ったのは
仕事を辞めるか辞めないか、独立するかしないかでした。

人生の大きな転機の一つです。

その時なかなか答えが出せず、行ったり来たりしたのですが
選択するのにやったことは3つでした。

 【1】自己対話をする
 【2】人と話をする(聴いてもらう、意見をきく)
 【3】自然と繋がる

まず【1】の自己対話について。
とにかく自分と話をしました。

心理カウンセリンラーなので自分に心理療法や技法を使いました。
その1つが「論理的帰結(ろんりてききけつ)」です。

「論理的帰結」は、自分のとる行動の結果を
良い悪いに関わらず出来る限り明確にし、客観視する方法です。
やり方は簡単ですが、客観視と、細かく明確にすることがポイントになります。

<論理的帰結の手順> 
 1、自分の置かれている現在の状況を書きだす
  (出すだけに集中する)

 2、選択に迷う行動を1つずつ取り上げ
   その1つに対しての良い点と不都合な点をあらい出す。
  (考えられること全て細かく出し切る)
  [例]
  ・今の仕事を辞めたいときの良い点・不都合な点
  ・仕事を続けたときの良い点・不都合な点
  ・半年間保留にし、今の現状を続けたときの良い点・不都合な点

 3、2で出した両者を並べて気づいたことをさらに書き出す。
   自己対話をくりかえす。

 4、少し離れてみる

 5、今度の行動を決定する

以上が「論理的帰結」の手順で自己と対話する方法ですが
思考をフルに使う対話の仕方です。

人によってはこのやり方が合う合わないはありますが
自分との対話を整理し境界をひいて客観視して考えるには手助けしてくれます。

今、まさに選択に迷っている方は
仕分けの考えと手順をやってみて下さいね。

次に2の「人と話をする」ですが
こちらは、誰でもいいというわけではありません。
話す人、聴いてもらう人を間違えると余計混乱します。

では、どんな人がいいのか?選ぶ基準は2つです。

 1、普段、自分の話しが長すぎない人。
   一方的なアドバイスをしない人。
   理屈なく安心できる人、信頼できる人。

 2、自分と同じような立場になって
  乗り越えてきた人。または尊敬できる人。

私も選択で悩んだ時人に聴いてもらいます。

1の自己対話は(論理的帰結)効果ありますが
聴いてもらうことで更に自己対話が深まります。

聴いてくれる人は答えを出してくれる人ではなく
自分が悩み考えることを邪魔しない人です。

では、3の「自然と繋がる」について。
こちらは、1と2とは違って
ただ、ぼぉーっと考えることから離れてみることです。

一生懸命考えないこと。
自然にふれたり、五感が喜ぶ時間にあえて委ねてみること。
そして、その後に「どうしたい?」と
自分にハグするように優しく聴いてみてください。

ただし、時間を区切って試みてくださいね。
時間があるからといって何時間もやると心身疲労します。

私はカウンセリング時間と同じく
50分ほどやったら、一度スパッとやめます。
長いと逆に混乱します。

同じように、選択に悩む期間も決めることにしています。

どっちを選んでも
また、全く思いもよらない新たな選択が出て決断しても、あなたはあなたです。

3つを取り組むことで見えてくることがあるかもしれません。
悩むことは自分と人生を愛する行為だと私は思います。

人生の数多くの悩みを乗り越えた人ほど命の尊さを知る。
よりよい選択ができますように。