小学4年生の頃、匂いつき消しゴムが流行り
私の持っているものを友達が欲しがりました。
その子はクラスでも目立つ子で
その子に嫌われるのが怖かったのと、好かれたかったのとで瞬時に
「2つあるから、家にある新しいのあげようか?」と言ってしまいました。
友達は大喜び。
しかも周りに自慢し始めました。
家にあるのは匂いつきの同じものではありません。
「なんで、あんなこと言ってしまったんだろう」
後悔したものの、後の祭り。
それから毎日「今日持ってきた?」と聞かれるたびに
嘘をつくようになりました。
「ごめん、忘れてた」
「ごめん、違うカバンに入れてしまった」
「ごめん、、だから。」
数日間、ごまかし続けました。
自分のしていることを悪いと思う罪悪感と
嫌われるのが怖いのと
うやむやにしているのが苦しいのと
嘘をついたのが恥ずかしいのと。
途中は事実をわかっていながら考えないように知らんふりをしたりして、
その数日間は、とてもしんどかったです。
結局ごまかし続けられず
「ごめん。無くなってん」と言い(← これも嘘)
しばらく口を聞いてもらえませんでした。
大人になって、こんなにあからさまなことはしなくても
自分を守るために、つい見栄をはったり、嘘をついたり
見てみないフリをしたり、ごまかしたりすることが、私はあります。
また人から受けることもあり、残念に思うこともあります。
ただ、そうすると失うものがあるんですね。
それは「信頼」
特に借りたものだったり、お金のやりとりの中の誤魔化しや
見て見ぬフリは信頼を壊します。
当人同士のことであっても、一方がそのような行動をすると
周り回って必ず自分に返ってきます。
見て見ぬフリをしない。
ごまかさない。
信頼を築くコミュニケーションです。
ただ、嘘や誤魔化し、見て見ぬフリをしてしまうのは
それなりの心を守りたい理由があると思います。
しかし、これらをすることで信頼を阻むだけでなく
苦しくなる自分も傷つけることを忘れないようにしたいですね。