◆心理カウンセリングで内観が進む話の流れ

自分では当たり前のことでも人から指摘して頂くことで気づくことってありますね。

カウンセリングを受けられた方からご質問頂き気づいたのですが
私は買う背リングの50分の時間が時計をみなくともだいたいわかります。

時計はおいていますが、たまに確認する程度。
それに驚いていらっしゃいました。
ご指摘ありがとうございます。

何故わかるかというと、昔、カウンセラーになるために
2年間、1回10分の傾聴実技を毎日何本も練習していたので、その時の感覚が体内に残ったのと
50分のカウンセリングの繰り返しの経験で体に染みついたんだと思います。

ただ、これは時間を意識していたからこそ身についたものだとも思います。

カウンセリング時間は50分、単純に計算すると10分×5=50分なので
どんなに話に集中していても
「あぁ、今5分の3くらいだな」と場を客観的にみるのにも役立つのです。

そうすることで今どこらへんにいるのか
現在地をクライアントさんと確認しあえる効果もあります。

カウンセリングは内面に焦点をあてるので
カウンセラーの感受性(共感力)が必要ですが
同時に理論や時間の観念、現実的な枠組みがあってこそ
バランスがとれて境界が引けると思います。

そこが崩れると(土台がないと)、一日に何時間も話を聴けない。
ぶっ倒れると思います。

ただし、遊んでる時は時間は全然わからないです(笑)

また、カウンセリングの題材は受講者によって千差万別ですが
話が深まっていく過程には共通があります。

一言で言うと「視野が広くなる」です。

最初は、一方的だったり同じ方向からしか見ていない見方が
内観が進むにつれ多角的にみられるようになり
それによって「気づき」や納得のいく「自らのこたえ」に向かわれていきます。

カウンセラーは、それをサポートするのが役割の一つ。

クライアントさんが多角的に内観できるよう
その時、その時の感情を汲み、共感し、要約し
そして時に質問し心に寄り添います。

例えば、下記のような流れも内観が深まる一例です。

1、出来事を話しする(人のことや、人に○○されたなども含む)
2、私が○○したと、私が入る
3、感情が入る
4、他者の感情を察する
5、なぜ反応するか自分の中の原因を話す
6、「今ここ」ではんのうしていうるのは「今ここ」の感情ではなく過去から来ていることに気づく
7、1~6が更に深まっていき気づきが深まる

なかなか内観が進まない場合や話が堂々巡りの場合は
上記1~3までで止まっているか
そこだけを繰り返している可能性があります。

心には元々もっと良くなろう!
しあわせになろう!という力が備わっています。

その力を発揮する1人1人のタイミングも進度もそれぞれ。

心理カウンセリングはそんな心のもつ力に寄り添い
クライアントさんと共に旅をするとても豊かな時間です。

1から7までの流れは自分と対話する時にも役立ちます。
自分でする場合は書き出されるといいですね。