◆意地悪な心

自分の中に利他的な心もあれば
意地悪な心も存在します。

意地悪が発動する時は相手が嫌いな人である場合もあれば、
直接何かされたわけではないのに、言い易い相手だからという理由や
中には普段仲がいいのに発動してしまう時もあります。

する側よりされた側はずっと覚えていることが多いと思います。

一方で私は、自分が人にやった意地悪を思い出す時もあります。

それは学生(中1)の時でした。
ある子の体型や容姿に関してどうにもかえれない部分をツッコミ、
その子の困る顔をみてどこかスッとする感覚を味わっていたのです。

そのスッとする感覚とは「優越感」ですが
結局それが原因で後にその子や周りから無視されるようになり
本人にゆるしてもらうことは出来ませんでした。

人に意地悪な心がわき実行してしまう時。
決して弁明したり弁護するわけではありませんが、
やる側は心が満たされていません。

・人に十分に認めてもらえていない。
・何らかしらの圧やストレスを
 抱えてきている。
・安心できない人間関係の中にいる。
・心配や不安がある。
・かまってもらえてない。
・寂しい。
・条件つきでしか愛されない。
・他から意地悪されてきている
 など

このようなカッスカスの心の状態だと
歪んだ形で自分を満たそうと
人を利用してしまう、、、かなしいですね。

今となっては当時の相手に
もう会うこともこの先多分ないでしょうが、
思い出すたび胸がチクチクするのは
これからも変わらない。
自分がやったことの代償だと思っています。
本当に申し訳ないことをしました。

そして同時に当時の自分に対し、
時空を超えてたっぷり愛情を注いであげることも
続けたいと思っています。

◆注意や指摘の受け方

ほめられると気分がいい。
注意や指摘を受けると
気持ちが下がる。
大概はそうですよね。

私も例外なくそうです。
褒めてもらうの大好きだし、いっくらでもwelcome!

だけれどよくよく考えると
これまでに注意や指摘、フィードバックのおかげで
自分の見えていないところ、
先での大難が小難になることを気付かせてもらえたり、
その時は痛かったり格好悪くても、
長い目でみるとそれがあってこそ
心や技術が育ったなぁと思うことが多々あります。

そしてそれらを成長の糧に出来るかどうかは
受け取る時の「素直さ」にかかっていると思う。

あと最終的に「感謝」の気持ちを沸かせることが出来るか?
これもポイントですね。

素直な人って好印象だし結果的に愛され可愛がられます。

なので何か注意や指摘を受けた時
落ち込んだり腹が立ったとしても、
まず素直に聞いて振り返ってみようと思います。

例え、感情がおいつかなくても
とりあえず「ありがとう」と言うてみる。

何のため?って
それは紛れもなく自分のためになるからさ。

あ、理不尽な指摘や注意、パワハラは論外です。

◆人間関係をよくする接続詞

雨の日曜日。

その日の午前中は定期的に受講している
スクールカウンセラーや
心理士、心理師の研修でした。

毎月、講師やテーマは変わります。

今回のテーマは
「スクールカウンセラーの行う研修~伝える言葉・伝え方~」でした。

講師は臨床心理士で研修や
カウンセリングなど20年以上の経験豊かな先生。
研修もひっぱりだこのご経験豊かな先生でした。

研修内で繰り返しおっしゃっていた一つは
「ことば」の大切さです。

これは普段使う言葉もですが、
安易な接続詞は使わない方が良いというお話でした。

避けた方が良いことば、例えば
『でも』
『というか』
『が』
『だから』
『こうした中で』
『いずれにしましても』
などだそうです。

なぜなら、接続詞によって逆説的になり
これまでの話しがチャラになったり
話しがボヤけ肝心なところが
曖昧になったりするからとのこと。

確かに!

知り合いで「でも」「というか〜」が口癖の人がいますが
言われるたびに否定されてる気になったり
モヤッとする時があります。

あ、人のことゆーてる場合やない!
私は「逆に」てよう言うてる〜

では使うと良いワードはというと
『つまり』
『言い換えれば』などだそうですよ。

研修だけに限らず言葉のやりとりって
人付き合いに不可欠ですね。

つまり、言葉に気をつけると
人間関係が良くなるってことね。

早速「つまり」を使ってみた(笑)
普段から意識したいと思いました。

◆子どもへのイライラが抑えられない人へ

なんでこんなに子どもにイライラするんだろう

次こそは、明日こそはと思っても
イライラが抑えられない

子どもが幼い頃私はそんなママでした。

そして子どもの寝顔をみては
ごめんと謝るを何度繰り返したっけな。。

イライラや怒りが湧く時
その根底には、抑えつけてきた
別の感情があると言われます。

例えば、寂しさ、虚しさ
わかってほしい
わかってもらえない気持ちや憤り
構ってほしい、愛してほしい
見捨てないでという不安や心配など

我が子を見ていると
そんな自身の子ども時代からの心
自動的に思いだし反応し
イライラや怒りへと姿を変えて、
関係ない我が子へむけてしまうんですね。

ここから抜け出すためには
まず、イライラする自分を責めないこと。

怒りを感じる時は出来るだけ距離をおく
一時的に場所を離れるなど意識し、
可能であれば周りにも協力してもらうこと。

そして自分の本心を「出す」時間を取ること。です。

出す方法は、書き出す、人に話すなど。
話す場合は安心して話せる人
分かちあえる人
聴いてくれる人を選ぶこと。

安心、安全に話せる人は評価したり、
基本アドバイスをしない人。

これらを積み重ねていくと同じ場面でも
イライラしにくくなっていきます。

小さな自分自身(心)が
ほっとできますように。

◆初回面接で特に意識してみつける「リソース(資源)」のこと

カウンセリングの初回面接では
ご相談に来られた方のお気持ちに寄り添いながら
ご相談内容をお聞きし、
現在の状態、状況、環境、現在の人間関係
生育歴等を必要に応じて伺います。
(お応え頂くのは任意です。)

その理由は何に困っているのか、どう解決したいのか、
そのために心理カウンセリングで
出来ることは何かを、見立てるためです。

同時にもう一つ。
カウンセラー側で意識的にやることがあります。

それは、相談者様のリソースを知ること。

リソースは一般的に「資産」と「供給源」「物資」「財源」
などと言う意味で使われますが
心理カウンセリングでは
相談者様が解決したいものに対して使える
「能力」「強み」「経験」「環境」など
ご本人がお持ちの資源のことを言います。

そう言うと「悩んでいる今の自分には使える資源なんてあるの?」と
思われがちですがご本人に自覚がない場合が殆どです。

例えば、日常的に不安に苛まれていて
それが我が子にも影響し親子で不安が倍増、辛いという場合。

確かにこの情報だけで資源を知るには少ないように思えますが
「リソース(資源)」はあります。

例えば上記だと互いに影響しやすい親子関係
というリソース、資源です。

見方を変えれば片方の不安が伝染しやすい分
どちらかが変化すれば両者とも変わりやすい!
素直な関係だといえます。

これを「リソース」と意識せず、
不安でいっぱいの相談者さんに初っ端から
「親が動じないことが大切ですよ‼︎」なんて言われても
更に自分を責めたりしてより不安になってしまいますよね。

使える資源が自責になるともったいない!
それが出来れば不安になってないですし。

心理カウンセリングだけにかかわらず
人から相談を受けられたり
また子育てや、後輩育てなどに関わる方は
相手のリソースに目を向けられるといいですね。

別の言い方にすると長所と短所は表裏一体。
短所は視点をかえるとよい部分やその人らしさでもあります。

リソースに気づき、それを最大限活かせる
カウンセリングを心がけています。