◆過干渉な親への関わり

あなたのことが心配だから。
あなたのために言ってるのよ。
なんで、言うことを聞かないの?
過干渉な親が、子に言う言葉の代表選手です。

もし、これらの言葉を子どもに言ったり思うことが多いのであれば、
過保護、過干渉の立場や関係になっていると考えられます。

親にとってはいくつになっても子どもは子ども
根底に愛情があるからこその心配でしょうが
親自身、心配や不安に支配されると相手をコントロールしようと
あれこれ口出し、行動してしまいます。

例えば、
・子どもの進路や考えを尊重しない
・子どもの好きなものを否定する
・子どもの人間関係に口出しする
・親の希望を繰り返し言う
・問題点ばかり指摘する
・何かしらを与えたり、経済的援助で優位に立つ

しんどいですよね。親も、子どもも。
そのように関わられた子どもは反発できるならまだしも
受け身が続くと、自分に自信が持てなくなる、無気力になる、
言われるまま行動する、自立しにくくなる、強化されていきます。

また子ども自身、いくつになっても根底では親に認めてもらいたいので
期待を抱き、自分をわかってもらおうと頑張りますが
大概、期待外れ〜からの余計に自信を無くしかねません。

ならば親の言うことを聞いていればいっか。
事なしにしていればいっかとめんどくさくなり、
そのような形で自分を守ることが癖づくと
親は更に過保護ビームを出す悪循環に繋がります。

サイアク、負のサイクル強化です。

年齢が低い場合、なんらかしらの問題行動がでると、
学校や支援の対象になり親子の歪みに一石を投じていくことも出来ますが
ある程度の年齢や大人になっていると
どちらかが気づいて変えていかない限り変わりません。

またこの場合互いに無意識であり、慣れあいであり
また親が気づいていない場合が多い。

もし受け手の子ども側が気づいているならば
意識的に距離を置くということが必要です。

具体的には
(1)親との関わりに自分でルールを決める
(2)時にはっきりと伝える
(3)1人暮らしをする
(4)紙に書き出し同じパターンに気づく。
(5)セラピーを受ける、など

愛情がないわけでなく歪んだ関わり方が
過干渉、過保護、コントロール。

小さい子どもならば支援する側が気づいて、
適切な働きかけをし親をサポートすること。

ある程度の年齢、大人ならば
自分で出来ることをやる、自ら支援を受けること。

親から自立することは
子から親への愛の形のひとつだなと
感じる今日この頃です。