やさしいなぁ。
ある日、父の通院に付き添って思いました。
診察が終わり会計になって
お札をだしたお父さん。
出してすぐ
「ちょっと待ってください」
と受付の人に言って私に小銭入れを渡し
「あるだけ小銭だしてくれるか?
ほら、ここに小銭が不足してますって書いてあるから」
と小さく貼られた張り紙を指しました。
診療所をでたら
「ここのスタッフさん何人いてはるんやろ?
お世話になってるから、なんか喜ばはるもんあげたいなぁ」
といい、車に乗ったら
「晩御飯は今から作るんか?スーパー寄って
なんか買って帰ったらどうや?今から行こう」
という父(行きませんでした)
杖をついて歩くようになって
体も行動も変化してくけれどやさしさは変わらない。
むしろ更に深まっているように感じます。
きっと私の中に「やさしさ」の種があるならば
間違いなくそれをもらった一人がお父さんだと思う。
日本で生まれた心理療法の1つに浄土真宗の「身調べ」をもとに
吉田伊人が開発した内観療法があります。
両親や身近な人の影響のある存在との関わりで
(1)して頂いたこと
(2)して返したこと
(3)迷惑かけたこと
これら3つを集中内観では合宿形式で1週間
日常内観では1~2時間、
ひたすら内観➡反省するという療法です。
私は時々セルフカウンセリングや
心理カウンセリングで取り入れることがあります。
これをやると自己中な自分が
他者の愛に生かされていることに理解と感謝がわき
やさしさに包まれます。
ありがたいです。