◆父からもらったやさしさの種

やさしいなぁ。
ある日、父の通院に付き添って思いました。

診察が終わり会計になって
お札をだしたお父さん。

出してすぐ
「ちょっと待ってください」
と受付の人に言って私に小銭入れを渡し

「あるだけ小銭だしてくれるか?
ほら、ここに小銭が不足してますって書いてあるから」
と小さく貼られた張り紙を指しました。

診療所をでたら
「ここのスタッフさん何人いてはるんやろ?
お世話になってるから、なんか喜ばはるもんあげたいなぁ」
といい、車に乗ったら

「晩御飯は今から作るんか?スーパー寄って
なんか買って帰ったらどうや?今から行こう」
という父(行きませんでした)

杖をついて歩くようになって
体も行動も変化してくけれどやさしさは変わらない。

むしろ更に深まっているように感じます。

きっと私の中に「やさしさ」の種があるならば
間違いなくそれをもらった一人がお父さんだと思う。

日本で生まれた心理療法の1つに浄土真宗の「身調べ」をもとに
吉田伊人が開発した内観療法があります。

両親や身近な人の影響のある存在との関わりで

(1)して頂いたこと
(2)して返したこと
(3)迷惑かけたこと

これら3つを集中内観では合宿形式で1週間
日常内観では1~2時間、
ひたすら内観➡反省するという療法です。

私は時々セルフカウンセリングや
心理カウンセリングで取り入れることがあります。

これをやると自己中な自分が
他者の愛に生かされていることに理解と感謝がわき
やさしさに包まれます。

ありがたいです。