◆親になることが怖かった

妊娠を望まない、喜べない

理由は自身の親子関係がよくなかったから。

自分のことが嫌いだから。

こんな自分が子どもを愛せるか自信がないから。

これまでそういう方々に出逢うことがありました。
人ごとのように書いていますが私もそう。
不安だったな。

望んでいたし、来てくれてうれしかったけれど
本当のところは不安で心配で怖くて重たいとも感じていた。

そんな数十年前の私に
人生の大先輩から言われた言葉があります。

最初から親になるんじゃない。
少しずつ親になっていくんよ。

進行形なんや、、、!

これを聞いたとて当時すぐに
ラクになったわけではありませんが、
今思えば確かにその通りだなと思います。

親になると理想や想像と全然違うことに沢山出逢うし、
自身の親子関係がしんどかった人は
その思い出やトラウマが顔をだしたり影響したりし
子育てが苦しい原因にもなります。

ですが、親にとっても子どもにとっても
親子は初めてのこと。

だから一緒に築いてく
徐々に親子になっていく。

私は幸いにも子育て中に心理カウンセリングや
心理教育に出逢ったことで随分助けられました。

今度は自分が支え、必要な助けをしていく番。

とはいえ子がいくつになっても進行形ですけどね。

日々の個人カウンセリング
キンダーカウンセリング
スクールカウンセリングにて。

自分に出来ることをやっていきます。

◆仕事に行きたくない時の工夫

仕事に行くことを考えると緊張が増し
心臓の音が自分で聞こえるくらい
バクバクする方がおられました。

とはいえ今の仕事に悩みや問題があるわけでなく
過去のトラウマによる再体験(反応)です。

トラウマの癒しや認知行動療法、
ソーシャルスキルトレーニングを繰り返し
随分マシにはなってきたけれどやはり反応が出る。

頭ではわかっているんだけどな、と。
マシになってきたとはいえつらい。
ですが乗り越えたい、仕事に行きたいこちらも本心。

というわけで緊張しながらも仕事に行っておられ
そのために工夫をされていました。

そのひとつは、仕事に行く日は外食や、
ちょっと特別な「ご褒美」を設定し
それを目的にして出向くというもの。

つまり仕事は過程であり
メインを「ご褒美」に設定するというもの。

体の反応に舵をとられないよう、
自らが主体にする工夫ですね。

そういや数十年前私も仕事に行くのが辛くて仕方ない時期があり
毎回、職場前のバス停で降りずにそのまま乗り過ごそうかと
毎回葛藤の日々でした。

そんな一日の中で唯一ほっとできるのが、
仕事の帰りの同僚とのお喋りと、
コンビニで買うお菓子と缶コーヒー。

そして当時付き合っていた彼との休みの日のデートを
指折り数えて体をひきづり職場に行ってたっけ。
今となっては元彼の記憶は遠い彼方〜サイナラ〜ですが、
(逆にあまり思いだしたくない笑)
今でもちょっと落ち込んだ時はあえて缶コーヒーが飲みたくなり、
「コーヒーお助けアイテム」になっています。

みな、それぞれにようがんばってる!

◆伝える時のタイミング、何を基準にしていますか?

言いにくいことを役割上、言わなければならない時
伝え方もですが、伝えるタイミングって大事です。

心理カウンセラーの勉強をしている時、
伝えるタイミングの1基準を習いました。
具体的に下記3つを検討します。

一、信頼関係が出来ているか?

一、相手が受け取れる状態か?
(体調や心理的状態、状況)

一、何かしらの成長に繋がるか?

言いにくいことではなくても「情報提供」する場合も同じです。
特にカウンセリングで情報提供をする時は気をつかいます。

どんなに有益で便利な情報であっても
タイミングによっては相手が自分で考えたり、
自分で取り組む過程を阻害しかねないからです。

むずかしいなぁ、、と今も思います。
振り返えり1人反省会する時もあるし。

ですがこの軸があることで
再構築に活かすことも可能です。

伝えたけれどうまくいかなかった時、
気持ち悪さが残った時は
この3つを検証してみてはいかがでしょうか。

◆ネグレクトもヤングケアラーの一部じゃないかと思う

スクールカウンセリングで勤務している自治体では
ヤングケアラーの支援のために通常の勤務に加えて
必要な場合は時間を増幅させても良いという連絡を頂いています。

ヤングケアラーとは
家庭の事情で子どもが家事や家族の世話をすることで
本来の子どもの権利を充分に満たせていない子どもたちのことです。

ですが実際のところめちゃくちゃ見つけにくい。
また本人も家族も自覚しにくく
支援にいたらないことが多いように思います。

現に自治体から支援時間を頂いていても
学校によっては「うちの学校はまだいないから」と
認識されているところも少なくないんじゃないかな。

またヤングケアラーは世話をすること。
と定義されていますが、
私はネグレクトなども広義の中では
ヤングケアラーに入ると考えています。

何故なら世話を充分にしてもらえない
時点で、常に何かを我慢している。
→ 子どもらしくいられない。

つまり、子どもながらに大人に合わせ
大人の心の世話をしているのと同じではないかと思うのです。

そしてどんな理由にせよ子ども時代に子どもらしく
安心して過ごせなかった人は大なり小なり、大人になってからの
生きにくさや生き辛さに繋がる可能性が高くなります。

行政でヤングケアラーの支援がスタートして
まだ3年足らずで手探りですし、
公の支援としてはこれからですが
対象者を見つけてからの支援以前にどうやって見つけるか
予防するかの視点が重要だと思います。

そして実際のところ生徒と過ごす時間が多いのは学校の先生。
先生が違和感や異変に気づけるよう、
またただでさえ多忙な先生方の仕事の負担が
増えずにいかに生徒をケアしていけるか?

心理カウンセラーは先生や学校と一緒に考えていかねばなりません。

スクールカウンセリングを担当している学校では
通常のカウンセリングに加えヤングケアラーの
支援の話し合いも組み込んだくださいました。

一緒に勉強して一緒に考えて
出来ることをやっていきたいと思います。

話しを振られるのが苦手、とっさに返事ができない、克服法

話しを振られると、黙ってしまう。

とっさに適切な返事が出来ない。

1対1の会話だとマシだが
複数になると居心地が悪く挙動不審になる。

必要にせまられて人前で話さなくてはいけない時、
その日その時まで緊張で落ちつかない。

そんな困り事を聞く時があります。

原因は過去の体験(トラウマ)から
くるもの、自信のなさ、
思い込みからくるものなど様々ですが
対処法をいくつかご紹介します。

(1)相手の言葉をそのまま返す。
まず相手が聞いていることを「〜〜ということですか?」と
聞き返すことで「間」が出来、落ち着くことができます。

(2)シュミレーションする
過去にうまくいかなかった事例を思いだし
返答をシュミレーションします。
この場合、1人で頭の中でする場合と、
誰かに相手役になってもらい
シュミレーションするのもよいでしょう。

(3)自分が人を観ている意識をもつ
人目や、どう思われるのかが気になる場合は
「見られている→受け身」になります。
普段から「私が観ている」という
意識で人と関わるようにしてみましょう。

(4)息を吐いて力を抜く練習を日常で繰り返す
緊張したり焦る時は心拍数があがり呼吸が浅くなります。
また渦中にいる時に深呼吸をしても余計にドキドキが増したりもします。
本番にリラックスするためには普段から息を吐き、
力を抜く感覚を繰り返し身につけておくこと。
ここぞという時に再現できるよう慣れておくことです。
呼吸は吐く方を意識してください。

上記、取り組みやすいものから
やっていくと苦手意識が柔らいできます。

お困りの方はためしてみてください。